生きるということ。


喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、そして、苦しみがある。
さまざまな音楽を奏で、そして、聴いている。


美しいメロディーが聴こえてくる時もある。
共鳴し合って、美しい和音を奏でている時もある。


不快なメロディーとなって、雑音にしか聴こえない時もある。
不協和音を奏でている時もある。


色々な音色を聴き、感じ生きている。


だが、どのような音が聴こえてこようとも、
美しく、力強く、いつも鳴り響いている音がある。


それは、他の音よりも、とてもとても小さい音である。
聴こえるか、聴こえないかぐらいの音である。
耳を傾けなければ、けっして聴こえない音である。


心を澄まして、耳を澄まして、注意深く聴いてみる。


その音は、鼓動のごとく脈打って、力強く鳴り響いている。


とても美しい

とても力強い

とても心地よいハーモニーである。


そして、母の懐に抱かれているような安心感がある。


それは、ベースギターが奏でる音のようにも聴こえる。
それは、ドラムが奏でる音のようにも聴こえる。


そう、幸せのビートは、いつも鳴り響いているんだ。