「中居正広のミになる図書館」

(テレビ朝日系)2016年11月29日放送で、

専門家が「エロい人は髪の毛が速く伸びる」なる

通説に根拠があると説明した。 

 

東洋医学で髪の毛との関連性について話すと
何故か「通説」扱いになるのに不満があるのは置いといて・・・
また"腎虚"をベースにした話をします。

※写真の赤いこぶし大の部分が腎臓で、垂れ下がっている線が尿管。膀胱へ繋がっていきます。


【血余-けつよ-】
頭髪は血の余りだという考えで、血はその栄養分の意味。
血液の栄養が全身に行き渡った最後に
頭髪の栄養を与えるとイメージしてもらえればok


【腎の華は髪にある】
生命エネルギーの源である ”精” が充実していれば、精は血を生じるので、丈夫な髪が育つと考えられています。

【腎は精を蓄える】

 

腎は五臓のなかでも大きな役割を持っています。
腎は命の源である精を蓄える場所で
人の成長、生殖、老化にも関連しています。

【腎の主な働き】

腎は精を貯蔵し、体の成長、発育を促す
この精とは体を構成する基本物質で
両親から受け継いだ《先天の精》と、
飲食や空気など生活環境から得られる《後天の精》があり
共に腎に貯蔵されています。

この精は生殖機能を熟成させたり、成長、発育を促すので
精が十分だと体はすくすくと育ち、男性は声変わりしたり、精子を作り出したり、
女性であれば月経が起こったりします。

腎の機能が低下しこの精が不足すると、
成長期であれば成長不全、背が伸びない、初潮が遅い
成人であれば、歯や髪が抜け落ちる、足腰が弱くなる、
不妊やインポテンツなどの症状がでます。
いわゆる老化現象が起こったりします。

 

腎は水分代謝をコントロール
体内の水分は脾と肺によって全身に運ばれ、
代謝後の一部の水分は膀胱から体外へ尿排出されます。
その代謝の過程で腎は、脾や肺の機能を促進し、
臓器を温めたり、不要な水分は膀胱に指令を出し尿で排出させ
必要な水分は肺に戻して、再び全身に運び、体の水分代謝を調節します。
このように、水分代謝は肺、脾、腎が関わっていますが
腎はその中でも中心的な役割をします。

腎の機能が低下し、この水分代謝機能が乱れると
腎と表裏関係にある膀胱に信号が送られず
尿量の減少、多尿、失禁、膀胱炎、また便秘などの症状も出ます。

 

腎は骨や骨髄を作り、脳を発達させ、健康な髪の毛を作る。
腎は成長のひとつである
骨や骨髄・脳の発達をコントロールします。
したがって腎の機能が低下すると、
骨や歯がもろくなったり、記憶力の低下などの症状が出ます。

また腎の衰えは髪の毛にも影響し
腎が充実していると髪は豊富で黒々として艶とコシがあり、
逆に腎の機能が低下しているとは
髪が薄い、細い、白髪、茶色、艶がない、すぐ抜ける、
などの症状がよくみられます。

 

④腎は耳にも影響し、生殖機能、にも影響する。
腎は聴力、生殖機能にも影響し
聴力の減退、精力減退、インポテンツ、前立腺肥大などは
腎の衰えから来る場合が多いのです。

以上が腎の主な機能と体に出る影響です。

【腎精と房事過多】

房事とは性のこと。過多は多すぎる事

すなわちセックスのし過ぎを意味し、房事は精を消耗するので

セックスにより精が消耗すれば腎虚になる。
腎の機能が弱まれば頭髪に影響を及ぼす。

【禿げている人は性欲が強い】
腎精を使い果たすほどの房事過多ですから性欲は強いのでしょう。
ただ禿げるということは使い果たしている言わば「出涸らし」でもあるので精の強さを語るなら過去の話となる。

 

腎精が満たされていれば精力も強い、だから血余である頭髪も良く育つ。
【エロい人は髪の毛が速く伸びる】は正解と言える。
強すぎて使い果たし枯れ果てて禿げるも正解。

ここまでは東洋医学的な見方。


現代の科学的な見方をすると
今度は「亜鉛」がからんでくる。
亜鉛は味蕾細胞や精子の生成や粘膜細胞そして頭髪の毛根に関係してくる。

・アメリカでは亜鉛のことをセックスミネラルと呼び、精子の生成や運動,女性の卵巣にも働きかけます。
・亜鉛は味覚細胞の形成にかかわっています。そのため亜鉛不足になると味覚異常になります。
・粘膜細胞の生成にも関連しているので不足すると口内炎を起こしやすくする。

・毛髪細胞の分裂=髪の毛の生成にも亜鉛が使われるので不足すれば髪に影響が出る。


亜鉛欠乏症の代表的なもの

  • 肌の乾燥やシミ・シワなど
  • 脱毛,薄毛,髪の毛が細くなる
  • 爪の異常
  • 精子欠乏,勃起不全
  • 胎児の成長不全
  • 抗酸化力の低下
  • 免疫力低下
  • 気分がふさぎ込む

などいろいろな症状が現れます。

精のつく食べ物シリーズ
黒ごま、黒豆、黒米、ごぼう、しいたけ、イカスミ、牡蠣、すっぽん、あわび、あさり、
海藻、昆布、のり、カツオ出汁、煮干し出汁など
亜鉛を多く含む食材が多いんです。
牡蠣は亜鉛食材の代表格ですね。
腎は寒さに弱く傷つく臓なので冬の味覚には補腎食材が多いいです。

 

突然ですが書くの疲れてきたのでいきなり結論にします。

「亜鉛が不足すると精力が弱まり、禿げるとなる。」

 

総合的に考える必要があるんで書きだすと長くなるが、これでも最低限度で一般向けな解説です。

 

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