東洋医学は未病治を最高の医療と考えます。
予防医学とほぼ同じ考え方です。

何の不調も感じない状態を良しとしているので
例えば肩こりを感じるとか腰痛が、食欲がない、怠いなどでも良くない状態と考えるので
当館に一番初めに来られる方で"絶好調です"と言える人はマズいないです。

どこかしらの不調を感じているから来られると思います。

「施術するうえで内臓のXXが悪い状態です」
というと
「健康診断では異常はないんですけど・・・」
なんて会話がよくあります。

健康診断で引っかかるというのは
「放っておくと近いうちに死んでしまいますよ」
ってレベルで初めて出ます。

そうなると
{元通りに治ることはなく、どうにか生命維持ができる状態には出来ますよ}
ぐらいの医療が受けれて、一生病院へ通ってもらいますって話になる。

現代医療は素晴らしく発達しましたが、過剰に期待デキるものでもないです。
世間は期待して全てお任せ!どんなに不健康な生活をしていてもお医者様が治してくれると勘違いしているみたいですが。

-壊れたら治らないですよ-
治せないから一生病院へ通ってもらって生命維持させるんです。
それでイイというならこのブログを見る必要もないのでブラウザーをそっと閉じてください。

今、神奈川県では"未病"に注目して行政的な取り組みに入っています。
病気にさせない方に力を注いだ方が医療費も抑えられますし、健康で元気でいてもらう方が地域活動などに参加してもらえて街づくりが活性化すると考えるからないですね。

この取り組みの残念な所は未病治の専門家である鍼灸・指圧マッサージ師が蔑ろにされている点ですね。
根本的な思想・視点が違う医師を中心とした関係者ばかりなので頓珍漢な方向に行きそうです。

 

-検診を受けましょう-
検診でわかるのは既に病気になった状態を発見するものであって、これは未病治ではないです。
もちろん引っかからなければヤバい病気はないです、とわかるだけで、やっぱりそれは未病治ではないんです。
むしろ逆にとらえられて健康体なんだから不摂生しても問題ないと勘違いすら起こしたりする。

 

 

-不定愁訴(ふていしゅうそ)-
不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。
指圧ではこの状態で悪いと判断します。
そしてこの状態が続けば健康診断で引っかかる病気になると考えます。
病院では自律神経失調症と診断されることも多いです。
科によっては鬱だとか心の病と言われるかもしれません。
むしろ、このように言われたら東洋医学の治療の方が得意分野ですから通院先を変えた方が良いと言えます。