こんにちは、VP荒木です。


最近、インターネットやテレビでエアロゾルが話題になる事が多いですが、誤解されている方が多いですね。


まず、エアロゾルはウィルスではありません。


そして、エアロゾルには必ずウィルスが含まれている訳でもありません。


エアロゾルは世の中にありふれた現象ですので、ウィルスが含まれていないエアロゾルがたくさん存在します。


まずは、言葉の意味から


エアロゾル(aerosol)


・エアロ

aero=空気の〜


・ゾル

sol=solutionの略

solution=溶液、溶かす、溶解


エアロゾル(aerosol)=空気に溶けている

→細かい粒子が空気中に(溶けて)散らばっている状態。


海の近くにある金属が錆びる現象はエアロゾルによって起きています。

海の近くにある金属は直接、海水で濡れなくても錆びます。

どうしてだろう?

と不思議に思ったことはありませんか?

あまりにありふれた現象なので、理由なんて考えないかもしれませんが。


風に巻き上げられた海のしぶきが、細かな粒子(海塩粒子)となって空気に混ざります。

これが海塩粒子のエアロゾルです。


空気中に海の塩分がエアロゾルとなって混ざっているので、その空気に触れた金属の表面に、細かい塩分の粒子が蓄積して錆びます。


エアロゾルには風も影響します。

風が強くなれば、より多くの海のしぶきが巻き上げられるので海塩粒子のエアロゾルは濃くなります。


また、海塩粒子のエアロゾルは風に乗って運ばれて行くので、海の風上にある地域よりも、風下にある地域の方が金属が錆びやすい。

さらに、風が強い地域であれば、風に乗ってより遠くまで海塩粒子のエアロゾルが届くので、金属が錆びる地域も海から遠い場所まで広がっていきます。


風が強くなると海塩粒子のエアロゾルはより濃くなり、より遠くまで届くようになります。


ただし、エアロゾルは風に乗ってどこまでも永遠に届くわけではありません。


海から遠ざかっていけばいくほど、海塩粒子は地面に落下したり、より多くの空気と混ざることで、エアロゾルが薄くなるので金属は錆びなくなります。


海の近くは海塩粒子のエアロゾルが濃い

海から離れると海塩粒子のエアロゾルは薄くなる


エアロゾルが濃いと金属は錆びやすい

エアロゾルが薄いと金属は錆びづらい


他にも皆さんご存知の現象もエアロゾルによって起こります。


スギ花粉症はスギ花粉のエアロゾル

車や洗濯物が黄色くなるのは黄砂のエアロゾル

インフルエンザ感染はインフルエンザウィルスを含んだ飛沫のエアロゾルによって起こります。


COVID-19 も同じ。

新型コロナウィルスを含んだ飛沫のエアロゾルによって起こります。


ここで、ちょっと話が戻ります。

先ほど私は


エアロゾルが濃いと金属は錆びやすい

エアロゾルが薄いと金属は錆びづらい

と言いました。


COVID-19も同じ。

エアロゾルが濃い感染しやすい

エアロゾルが薄い感染しづらい


エアロゾルに多くの空気を混ぜて、エアロゾルを薄めてしまえば感染を予防することができます。

だから換気が推奨されているのです。


エアロゾルについて

飛沫と飛沫核との中間がエアロゾル。

飛沫より小さくて、飛沫核より大きなものがエアロゾルと思っている方がいますが、誤解です。


飛沫と飛沫核との中間はありません。


空気中の水分にくっついているのが飛沫で、空気中のチリやホコリにくっついているのが飛沫核と思っている方もいますが、それも誤解です。


定義上、飛沫と飛沫核との違いは大きさです。

5μm以上が飛沫

5μm未満の飛沫が飛沫核です。


そして、飛沫であっても飛沫核であっても、落下せずに空気中に散らばって漂っていれば、どちらもエアロゾルです。