距離を置くようになって２週間。
意外と寂しくなく、毎日過ごしている。
距離を置いている間に
バレンタインという
空気読めないイベントがきた。
迷った結果、チョコとプレゼントを送った。
プレゼントが届いた彼から早速連絡がきた。
でも、元には戻らない。
というか、
わたしが、元に戻らないようにしている。
前回の彼とは180°違う、器が大きい彼。
前の人とのいざこざに疲れたわたしは、
振られることが怖かった。
「もうお前はいらない」
そうやって男は簡単にわたしを奈落の底に落とす。
そんな経験はもうしたくなかった。
今の彼と付き合うことになった去年の９月。
自分の最悪の状態を見せたあとの
お付き合いという自信もあって、
「この人なら、わたしが
どんな状態になってもきっと好きでいてくれる
問題が起こっても、
別れようと言われないと思う」
と、自信過剰になっていた。
それが、彼を好きになった理由のひとつ。
確かにその時はそう思った。感じた。
だけど、２週間前の喧嘩は、
そんなわたしの自信を見事に崩れ落とした。
「やっぱり、自分の全てを、
いいところ悪いところ全てを
受け入れてくれるなんて、ない、、」
思い返せばいつも同じことの繰り返し。
恋愛の始まりは、
二人の関係に余裕もてるわたしも、
中盤から雲行きが怪しくなり、
終盤は悲惨なくらい重い女になる。
最初は皆優しい。
だけど、わたしの超ド級のわがまま
束縛嫉妬疑いにより、
関係が破綻する。面白いくらい、必ず。
今回の恋愛も例外ではなかった。
去年の９月、確かに思ったことは、
やはりわたしの夢物語だった。
彼もただの男だった。
何も変わらない。他の人と、何も。
だけど冷静に考えたら
こんなわたしでも
そのくらいの理屈はわかる。
自分を信用してくれない人を
一生のパートナーとして選ぶことはできない。
仮に選んだとしても継続はできない。
冷静なわたしならわかる。
彼が悪いわけではない。
彼が言ってることが正しい。
わたしの間違いを向き合って正そうとしてくれてる。
本当は言いたくないことだって、言ってくれてる。
だけど、頭の中で理解してることを
実践できる人なんて、
この世の中どれくらいいるのだろうか。
(自分ができないことへの言い訳)
元に戻らないようにしているのは、
戻ったらきっと、
前の重いわたしに戻ってしまうから。
そうなって、関係が破綻するのを、とても恐れている。
接触しなければぶつかることはない。
そんな考え方は寂しくて嫌だったけど、
胸が痛い思いはもうしたくない、と
守りに入ってしまう。
今、遠距離だから
冷静でいられることも、
近くにいて、
知りたくない情報、
見たくないもの、見てしまったら、
また、爆発するのではないか。
それが怖い。
怖いこと尽くし。
いつからこんなに臆病になったんだろう。
一昨日の夜酔っ払っている彼から電話がきた。
わたしが何も言わなくなったら
言わなくなったでそれは物足りなくなったらしく、
「嫉妬しろ」
「なんでそんなに余裕になったの」
「お前は本当に素直だな」
と、言われた。
嫉妬しろって可愛いと思った。
彼ももしかして不安なのかな、と。
それでもやはり、元には戻らない。
彼から連絡がきたものには応じる。
自分からはしない。
知らぬ存ぜぬ。
こういう付き合ってるのかなんなのか、
グレーな関係を続けるのは初めて。
自分にとっても初の試み。
自爆しないように、抑えて抑えて。
気持ちまで抑えて、嫌いになりませんように。