娘が天国にいってしまって

考え方とかいろんな事が変わった気がします。




夫との考え方もたまに違うと感じることがありました。


夫は、娘を失って5日目には会社に出勤しました。


自分だけでもしっかりして

 

妻を支えなければ と、思ったのもありますが
 

夫の両親も

『いつまでも休んでられない。会社に甘えてばかりいられない』

と、いう考え方なので・・・


私達家族的には

もっとゆっくり休んでも・・・

と、思ってましたが

 

出勤を決めました。



『夫婦二人で落ち込み沈んではいけない!

 自分だけでも頑張らなきゃ』

と、思ってくれたのは凄い感謝ですが


私的には

一緒に泣いてほしかったです。






『同じ思菜の親なのに・・・』

 


娘の火葬 以降

夫の泣いているところを見たことが無いので


私だけ

ずっと悲しくて

 

夫はもう前を向いている


同じ親のはずなのに

 

なんで・・・

 

すぐに前を向けるの・・・・

 

悲しくないの?

 

寂しくないの?

 

恋しくないの?

 

と、温度差を感じてしまいました。







娘の49日が過ぎ


夫『49日終わったから ケリをつけよう。

  思菜に毎日ミルクをあげるのはもういいんじゃないかな』と

切り出してきました。




私達は毎日思菜にミルクとお線香をあげていました。

 


私自身、気持ちにかなりムラがあるので

最初は

『ずっと悲しくなるから

49日が終わったら毎日ミルクを上げるのはやめよう。

月命日だけにしよう』と

思っていたことがあります。



いざ夫に言われると

やっぱり、それは嫌だ!

 

ケリをつけるってなに?

 

思菜は一生私たちの娘なのに・・・

 

と、思ってしまって



『せめて買ったミルクが終わってからでもいいんじゃないか』で

話がまとまりました。

 

 

 

 

 



その後

買ってきたミルクが終わり
夫『ミルクもなくなったし、もういいんじゃないかな?』









もういいんじゃないかなってなに・・・




私『なんで・・・何がダメなの!?』と
喧嘩したことがあります。
 

 

 

夫と私は

元から性格が全く違い

 

夫はキッチリ!決めたルールは守るタイプ
 

私は優柔不断でコロコロ意見を変えるタイプ


私は、

いつまでやるとか明確に決めたくなくて

 

自分の気持ちに

整理がついてからでもいいのではないか

と。








乗り越えるのに時間がかかるものです。

 

 

同じ親でも考え方が違う・・・

 

 

父親と母親で考え方はやっぱり違うもの

 

 

同じ母親でも

違う人間なので考え方が違うこともあります。

 

 

 

 

ですが

母親は

 

十月十日 一番身近に感じ

 

お腹でずっと育てた

我が子のこと




その命が急にいなくなってしまった。

 

 


いつまでに とか

 

気持ちの問題なので 

すぐに変わることが出来ないものだと思います。



人それぞれ

時間が必要なんだと・・・
















夫との考え方の違いは、他にもありました。




私は、小さい頃の夢

『お母さん』

『幼稚園の先生』でした。

 

 


昔から子供が好きでした。



結婚して

子供が

欲しくて

欲しくて
 

 

友達は順調に授かっているのに

 

自分にはできない現実に
 

子供が出来るのであれば!

 

さっさと不妊治療をしよう!と、決意しました。





人工授精でも授かることができず



ステップアップも決意して


ようやく授かることが出来ました。




体外受精までして

 

子供を授かったのに


待望の我が子が亡くなるなんて・・・・


こんな悲しい事になるなら


こんな事になるなら

 

 

 

体外受精なんてしなきゃよかった



そう思ってしまいました。









私は

子供ができない人間

自然妊娠もできなくて

死産させてしまった


私は、母親になることが出来ない

子供を産むことも

育てることもできない


友達は

普通に妊娠して産んでいるのに


私は

無価値の女

なんてダメな人間なんだ



本当に自分が嫌いになりました。









そんな考えを

何度も救ってくれたのは夫でした。



思菜に会えた時


少ししか一緒に入れなかったけど


愛おしくて


可愛くて


あの幸せの時も

なかったようにしている



夫に

『それは悲しいことだよ。』と教えてもらいました。



『思菜は、例え産まれた瞬間 

 息はしていなくても
 無事にうまれたんだ!
 俺たちの子供として生まれて来たんだ!
 頑張って授かったことをやらなきゃよかった。とか 
 俺たち親が思菜の事を否定したら 

 思菜が可愛そうだろ。』



夫も娘の事を想って

夫なりに考えてくれている
そのことがとても嬉しかったです。

 

 

 

 



とある天使ママさんに

『人それぞれ乗り越え方が違う』

教えてもらいました。








私の乗り越え方

夫の乗り越え方

同じ人間はいないのだから

違って当たり前





意見が食い違っても

喧嘩しても


思菜への想いは一緒

だと思っています。




夫婦二人 

手を取り合いながら

歩んでいきたい 

思っています。