娘が天国へ逝ってしまっても

一か月健診は病院に行かなくてはなりません。



本当だったら娘を連れて

 

どれくらい大きくなったかを楽しみに

 

病院へ向かっていたか・・・








病院に行きたくないな・・・



夫も休みを取って一緒に行ってもらいました。





産後の体調を見ることと
 

検査結果を聞きに。









死産は原因不明でした。


娘の体を傷つけたくなかったので
私達は解剖は選べませんでした。


胎盤とへその緒は所見

異常が見つからなったので
詳しく検査してもらっていました。



病院で娘と同い年の赤ちゃんに会いたくなかったので

病院の配慮で

 

遅い時間に病院の予約を取りました。




夫と病院へ行く前に質問を考えておきました。


 

原因不明でずっとモヤモヤしていたこと
 

 

40週6日も元気でいて

病院へ行ったら急に心臓が止まっているなんて・・・
 

 

なにか分かればいいなと思っていました。









名前を呼ばれ、部屋に入り
まずは、体の状態を診察してもらいました。





特に異常はありませんでした。
順調に回復していました。



先生『調子はどうですか?大丈夫そうですか?』

私『はい・・・・』

先生『へその緒と胎盤の検査結果ですが・・・
   へその緒は特に異常がなかったのですが

   胎盤だけ若干の胎盤梗塞がありました。』


私『・・・・胎盤梗塞とは何ですか?』


先生『梗塞とは、血液が固まってしまってうことで

    簡単に言うと脳梗塞の様な感じです。
    胎盤の部分に血液が固まってしまって

    血液や酸素が行かなくなってしまったんだと思います。』



※胎盤梗塞
胎盤実質(絨毛)が母体からの血流不足で壊死した状態を胎盤梗塞といいます。
胎盤梗塞の部分は、胎盤の中にある酸素や栄養をやり取りする絨毛組織が壊死して使えなくなっているわけですから、胎児発育不全や胎児機能不全の原因となり得ます。





先生『ただ、若干の胎盤梗塞で軽度です。

    これが主な原因とはいえないですね。
    ですので 今回の事は原因不明です。』


私『そうですか・・・

  もっと早く産んでいれば・・・・』


先生『臨月での死産は稀なので

   以前もお話しましたが1000人2~3人くらいですし

   急に亡くなってしまうこともたまにあります。
   健診でもへその緒や胎盤を細かく見ることは出来ないので 分からないものです。』




娘は原因不明の死産のままでした。


40週6日まで元気だったのに・・・

 

 


なかなか納得が出来ませんでした。




予定日を過ぎていて


何のための予定日なの・・・

もっと早く産むことはできなかったの・・・・

 

 

 

私『もっと早く病院へ行ってれば間に合ったんですか?』

先生『こればっかりは分かりません。

   いつ赤ちゃんの心臓が止まっていたかも分かりませんし。』


私『前日に健診を受けていたのでそのまま入院したいとお願いしていたら・・・

  間に合っていましたか・・・・』


先生『それも分かりません。

    41週6日までなら正常ですので。

    臨月での原因不明の死産は稀にあります。
    誰のせいでものないです。』





出産後

退院する時に先生と話しましたが
その時は、ふわふわしたしゃべり方と

全く的を得ていなかったしゃべり方など
不信感しかなかったのですが
今回はへその緒と胎盤の検査結果が出ているので

とてもハキハキ応えてくれました。


同じ先生ですが違う先生の様に感じました。










私『先生・・・いくつか質問してもよろしいでしょうか・・・』

①死産の原因
・体外受精だったから死産したのでしょうか?

②2人目を奇跡的に授かった時 対策は出来るのでしょうか?
・二人目は産むことはできるのでしょうか?
・もしこの病院で産むことになったら対策をしてくれるのでしょうか?

③回復は順調なのか
・生理はいつぐらいから来ますか?

④不育症の疑いは?

⑤診断書を書いて頂けますか?
・報告書といった今回の死産の内容を書いてもらいたい


5つほど質問しました。







先生の答えは

①体外受精でも無事に産んでいる人はいるので

 体外受精だから死産したわけではない。
 原因不明の死産は、たまにあるのでもっとよく調べたいなら

 不育症の検査をおススメします。


②2人目は無事に産むことは可能。

 死産した人も2人目は無事に産んでいる人はいる。
 この病院で産むことになったら全力でサポートしますが担当の先生はいません。
 出産時も私がいれば立合いますが担当はいませんので。
 全員で情報は共有します。先生全員で見ますので問題ないです。
 もちろん一人目の時も情報共有はしていましたが・・・


③回復は順調で悪露も出てますので問題ないです。

 生理のタイミングは分かりませんが
 個人差ありますので時期に来ます。
 


④今の時点で不育症だとは分かりませんが

 今まで流産もしていないですし
 ですが、今回が原因不明の死産だったので調べてみてもいいと思います。



⑤今回の死産の報告書といったものはお渡ししておりません。
 こちらの病院で産むのでしたら情報はこちらで保管しておりますし
 素人が見ても分からない内容なので必要ないです。
















②の質問をした時

私『原因不明なので又、繰り返すこともあるんじゃないんですか?』

先生『中々ないですよ。

    そんな人あったことないです。臨月死産は稀なので』


夫『え・・・そうゆうものなんですか?』


先生『確率的にないです。

   1000人に2~3人ですよ。

   又、その確率に合うことはないです。』







かくりつ・・・


 

 

え・・・


そうゆうもの?


そんなんでいいの?


対策もしないで本当に大丈夫なの?


それこそ思菜が運が悪かったみたいじゃない・・・・




悔しくなりました。



臨月死産は≪事故にあったようなもの≫と、聞いたことがありますが
そんな言葉では納得がいきませんでした。


原因不明は、モヤモヤしました。


絶対に次は起こらないなんて

なんで言い切れるんだろう・・・


事故だって同じ人が何回も合うことだってあるのに・・・









⑤の質問をした時


以前、病院でお願いしましたが

二人目授かった時でいいのではないかと
断られました。

 


この病院で産むか分からなかったこと

 

情報は持っていたかったこと
 

他の病院でも見てもらう時に必要になると思っていたので
報告書といった死産の詳細を書いてほしかったのでお願いいしました。


報告書といった内容を書いてある書類は、断られました。

 

 



なぜ書けないか分かりませんが。。。



多分・・・
病院で得た情報を他の病院へ渡せないのかなぁと・・・





ですが

お願いして
紹介状の様なものを書いてもらいました。


内容は見ることは出来ませんが

不妊治療の病院と

里帰り前まで通っていた病院に送ってもらいました。



そして


念の為

自分達で書類を保管したかったので

《40週6日で死産し今度の出産は慎重に経過観察が必要》

と、いった内容の診断書を書いてもらいました。















死産した後も
私達は早く子供が欲しかったです。


何故か分かりませんが・・・


娘を失い
 

悲しくて

 

辛くて

 

生き地獄の様でした。






2人目を授かったところで

娘が帰ってくるわけではないのに






亡くなっていると分かっていて
痛くて

辛くて

何のために必死になって

出産しているか分からなくて




本当に辛くて

苦しいだけのお産をしても



希望の光が欲しかったのだと思います。














先生との話が終わり
帰宅の準備をしていたら
私を担当した助産師さんが声を掛けてくれました。


助産師『大丈夫?ちゃんとご飯食べて、寝れてる?』


助産師さんと話す時間をもらえて
色々と話を聞いてもらいました。



助産師さんは優しく話を聞いてくれて
涙が出ました。


助産師『思菜ちゃんの時の事や

     何か聞きたい事があれば、いつでも電話してね』



娘の名前を憶えてくれていて本当に嬉しかったです。

先生と話している時は

全く泣くことはなかったのですが
優しく励ましてくれる助産師さんに

とても救われました。
















一か月健診を終え

 

娘の死産は原因不明で


原因不明だからこそ



もっと早く病院に行っていれば


もっと早く産んでいれば


胎動を毎回チェックしていれば


動かないでじっとしていれば





もしかしたら

助かっていたかもしれないと


自分を責めて

苦しかったです。








8ヶ月経った今でも

なんであの時こうやっていれば

と、後悔してしまうことはありますが





思菜は私を苦しめるために生まれて来たわけではないのだと




思菜を妊娠して幸せだったこと

思菜と過ごして

 

いっぱい思菜の名前を呼んで


抱っこして

 

一緒に眠って

 

沐浴もして
 

やれるだけのことはやった


32時間はとてもいい思い出






その幸せだけは、真実だったのだと思います。