あなたの隣に工場であったなら、土壌汚染と地下水汚染、そして大気汚染が知らぬ間に健康被害を生んでいたり、あなたの土地の資産価値を大きく下げているかもしれない。
基準値の400倍を超えるVOCを何十年も垂れ流していたコニカミノルタですら、行政に「汚染があったよ」と報告していても、近隣住民は井戸水を飲んでいる人以外、「現状も危険も」知らせる義務はないそうです。
コニカミノルタが、土壌汚染 地下水汚染を行政に報告してきたこの21年間、近隣には1度の説明会もありません。
汚染している企業は驚くほど巧妙に守られ、汚染された井戸水を飲んでいない個人は知らされぬ間に汚染大気を吸い、飛んできた汚染物質が洗濯物に付着し、長い年月をかけて健康被害を被る危険があっても無視されます。少なくともコニカミノルタはそうです。
近隣さえ公害について騒いで文句を言わなければ、何の告知もなく土壌を掘り返し、ばっ気処理まで行います。近隣の健康被害が仮にあっても、その時の工事の時期も知らないわけで、後で汚染を知っても、原因はコニカミノルタのせいではないと言い切れるわけです。
行政もです。土壌汚染の報告が企業からあっても近隣に知らせてくれません。企業と個人の問題には介入しないそうです。
大気汚染で病気が出ていたとしても、情報はゼロですから「各自が勝手に発病したんだね」という位置づけで終了です。情報がないという事の怖さです。
自身の所有する土地に関しても散々。自身の所有する土地が近隣企業からの公害で、知らぬ間に汚染土壌にされていたとしたら、販売時に「汚染の有無を調べる義務が生じたり」 「汚染があるかもしれないと伝えて資産価値が暴落したり」その責任は汚染をされた被害者である個人に降りかかる。
「汚染の除去」を命じられるとしたら、汚染された被害者である個人の土地所有者へ命じられ、その金額が「土地そのもの」の価格を超えることがあり、そのことを「土地の塩漬け」と言うそうです。売れなくなるからです。
あなたの近隣企業の所有地が汚染土壌として行政に登録されていないかを自ら調べないとわかりません。形質変更届け出区域になっていませんか?知らない間に。
不動産関係者は必ず確認し土地の売買を行います。知らないのは自分だけという事になりかねません。
さらに残念なのは、調べて汚染があったとしても「あなたの土地には汚染は広げていません」と企業が言えば、どこからも調べてもらえません。大阪狭山市にお願いしても無理でした。
大阪狭山市の所有する土地が、コニカミノルタの狭山サイトの隣接地にあるので、行政が行政の所有地を調べてみて、汚染があればコニカミノルタに責任を問うてほしいと思いましたが、その検査さえしません。
何処からも調べてもらえないので何十万円もかけて自分で自分の土地が汚染されていないか検査し、仮に汚染が見つかれば、その責任はすべて土地の所有者にかかってきます。
コニカミノルタしかVOCを使っていない、この狭山サイトでさえそのように言い逃れられてしまう危険性は大きいそうです。恐ろしい状況です。
VOCの汚染が土壌から出たとすれば原因はコニカミノルタだと行政でさえわかっているのに、コニカミノルタは「地下水を飲んでいなければ健康被害がないためあなたの土地を汚染してるかしていないか検査をする義務はありません」とはっきり文書で回答してきました。
そういう状況がどうやら日本では多く起きているらしい。ツイッターの検索で土壌汚染とたたけばいくらでも出てきますが、汚染した企業が近隣の土地所有者に責任を取ったという事例を見つけられませんでした。
汚染された土壌を持つ個人は勝てる見込みの少ない裁判に、自分の大切な時間とお金を費やすか、泣き寝入りかの2者択一?
近隣に汚染を拡大している企業は近隣の土地を汚染してないか検査すべきです。そのうえで汚染がなければ検査結果をその証明書として近隣に手渡しておくべきです。それが「近隣に迷惑をかけない、資産価値を脅かさない企業」でしょ。
汚染をしていれば当然除去を行う努力が必要です。当たり前の事では無いですか?
汚染を行政に報告した企業に、近隣への謝罪や検査、補償も法律で義務付けないなら、
もらい汚染された近隣土壌の持ち主へも、汚染の有無にかかわらず、汚染除去を免除し、資産価値を汚染の無い状況で補償すべきです。
企業には特別待遇
個人には被害者であろうと通常の判断。
こんなのイジメです。
おかしくないですか?
自分の車を当てた人が隣に住んでいて、その人も当てたって認めているのに、謝ったり修理したりする義務はなく、当てられた方が、自腹で車の修理をしないと違法になる社会って・・・。なんなん???
以下のリンクは土壌汚染で出てきたものです。
コニカミノルタ以外の土壌汚染を今後は見て行こうと思います。
本当に土壌汚染は企業有利です。
誰のための法律なんでしょうか?
リンク先から抜粋
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