その手が寒さにしびれて
力が入らなくなっても

その足が冷たさに耐えきれず
感覚を失っても

その心がひどい仕打ちに衝撃をうけて
息苦しく(生き苦しく)なっても


その思いは消えない


その願いはなお強くなる


その愛はようやく深さを見せる


力の入らない手に
感覚を失った足に
息苦しい心に

惑わされないで


そんなものはすべて
ただの幻覚なのだから


その時  本当に 
己が感じているのは

どうしてもそれをやらなきゃいけない
どうしてもそれを叶えなきゃいけない
どうしてもそれを伝えなきゃいけない


というただひたすら
なんの損得勘定もない
純粋で強い思いなのだ


早く走れば
風の抵抗は強くなる


そうでしょ?


本気だから
それらを妨げる抵抗も強くなる


そうでしょ?


そこで大逆転を起こせるのは
たった1つのその『思い』だけ


隠しても良い
知らん顔をするときも必要だろう
恥ずかしくて
照れくさくて
ずっと大事にしまっておいてしまうことも
人生の時間のなかにはあるだろう


けれど
決して手放すことなかれ


その『思い』が
いつかすべてを覆す