(1)撮影モード:
マニュアル露出(M)モードか絞り優先(Av)モードで良いでしょう。
絞り値によって背景のボケ方が大きく変化するので、好みの絞り値に設定できる撮影モードがおすすめです。

(2)フォーカス:
AF/MFどちらでも大丈夫です。夜桜のライトアップの光量が控えめな場合やF値の暗いレンズを使う場合はMFで合わせた方が確実だと思います。

(3)ISO感度:
風が弱くて三脚を使える場所の場合、機種にもよりますが、ISO100~ISO400ぐらいの幅が良いと思います。
風が強い場合や手持ちで撮る場合はISO1600~12800ぐらいの幅が目安かな。

(4)ホワイトバランス:
照明の色や当日の天候条件によっても影響しますが、「オート」「太陽光」「白色蛍光灯」などが見た目に近く綺麗な色が出ると思います。
後からレタッチするなら、保存形式はRAWで撮影される方が良いと思います。

全体的な風景として夜桜を撮影する場合、ピント合わせの位置にそれほど悩むことは無いと思いますが、マクロレンズや単焦点レンズで被写体に近寄って撮影する場合、ピントを合わせる位置が重要になります。

次に露出補正の設定による比較したいと思います。夜景撮影で絞り優先モードなど使う場合、露出補正は±0を基本に好みによって補正を段階的にプラスまたはマイナスに設定して撮影すれば良いのですが、夜桜の撮影時はライトアップが原因で白飛びが発生する場合はマイナス補正、逆にライトアップがやや弱い場所ではプラス補正にした方が綺麗に撮れることもあります。

夜桜の撮影時のホワイトバランス設定はこれが正しいという正解はありません。最近のデジタルカメラは「オート」であればたいてい見た目通りの綺麗な写真が撮れますが、せっかくなので代表的なホワイトバランスの色温度で撮って自分好みを探してもいいと思います。

続いて絞り値について。50mmの単焦点レンズ(開放絞り値F1.4)で開放から2段ずつ絞って。
F1.4だと被写界深度が浅すぎて背景がボケ過ぎているようにも感じられる。
F5.6以上だと背景が少々やかましく感じる。私は毎回F2.8がベストショットと感じます。

一般的な夜景撮影であれば、三脚でカメラを固定しISO感度を低めに設定して長時間露光をするのが主流ですが、夜桜の場合は風によって被写体が揺れてしまい、カメラの固定が無意味になってしまうことも。
ブレを防ぐ方法は大きく2つ。
1つはISO感度を高めに設定してシャッター速度を少しでも早くする方法と。
2つ目は絞りを開放寄りにして少しでもシャッター速度を短くする方法があります。

ただし、絞りを変えると被写界深度が変わってしまう事も有りますので注意して下さいね

ここでボソッ…暗い夜桜の時に、シャッター速度を長めにして三脚を使用して懐中電灯で桜を照して撮影するのも面白いですよ。