「観光」という言葉は…中国の易経にある「国の光を観るもって王に賓たるに利し」
という言葉に由来します。

国の威光を観る。
つまりその国がどれだけ栄えているかの尺度は「光」であったのです。

「100万ドルの夜景」という言葉も当時香港の夜景に必要な1ヶ月の電気代の額だと言われています。

夜景の定義は様々ですがライトアップした光景と日が落ちた後の残照が残る夕暮れ時もおすすめです。

まだ明るさが残るためエリア全体が美しく浮かび上がる。

その中に人工の光の美しさがミックスされた景色は日暮れ前後の数10分が勝負。

夜景撮影にはタイミングも大切なのです

それは夜景のなにを楽しむか?で違ってきます。
たとえば街のイルミネーションには
脇役として人の賑わいが欠かせません。

ですから19~21時がベストになります
深夜が近づくとだんだんと夜景も静かになります。
それぞれに味わいがあります

「夜景を楽しむのにいい季節ってありますか?」なんて質問がきそうなので答えておきます‼
春に夜桜…夏には花火…秋は紅葉のライトアップ…冬にはイルミネーションと 夜景は一年中楽しむことができます。

また春夏秋冬それぞれの夜景を楽しむイベントも各所で開催されています。

しかし美しさだけを考えるなら冬ですね‼
空気中の湿度が低いため
水蒸気による光のにじみが少ないんです

遠くまでくっきりと見えるので寒いけれど夜景鑑賞には最適のシーズンといえます


続いて夜景の撮り方もお訊きしました

日中に比べ夜景は光量が数100~数1000分の1と少なくなります
僅かな光をキレイに写すためには
カメラを動かしてはいけません。
最近はカメラの感度が良くなり手持ちでも十分キレイな写真を撮ることができます

でもシャッターを押す時にブレることが多い…

そこでまわりの壁や柱で腕を支えて動かないようにします
「支えがない時はどうしたらいいのでしょう?」って
「セルフタイマーを使いましょう‼
   手ブレの心配がなくなります!」


それからフラッシュはオフにすることを忘れずに!

カメラのフラッシュでは手前が明るくなるだけでせっかくの夜景の美しさを台無しにしてしまいます。

また夜景を真ん中に置くのではなくたとえばいちばん鮮やかな光を
左右どちらかに振るなどしてアクセントをつけると構図がまとまりやすくなりますよ


夜景とは安全と安心の象徴なのですよ
日本には世界でいちばん夜景スポットがあると言われています

大きな理由は山が多いこと
街を見下ろすスポットが多く
夜景の名所が見つけやすかったのでしょう。
それと忘れてはいけないのは「治安」ですね…
日本に住んでいると考えもしませんが
1人で夜出歩くことすらできない国は沢山あると聞きます。

女性1人でも夜景を撮りに出かけられる国なんてごくわずか。
日本はそんな貴重な一国です
平和で栄えている国だけが楽しめる夜景はまさに「観光」そのものの魅力なのかもしれませんね。