待ち合わせはいつもの様に
街が見下ろせる丘の上の
白い壁にカモメが飛ぶ
オープンカフェの端っこの席



ずっと見下ろしながら
黙ったまま時間が過ぎて
肌寒い風を感じたころ
「またぼぉっと過ごしていたね」
なんて笑う



たまに違うところで
待ち合わせしようかなんて言うと
「あそこじゃなきゃイヤだわ!」なんて
ふくれっつら



もうどれくらい君と過ごして
もうどれくらい君を見つめて
お互いのかなわぬ想い
数えつくして



あとどれくらい君と過ごして
あとどれくらい君を見つめて
あてのないかなわぬ明日
数えつくして




絡めた指でいつもの様に
いまを確かめるほんの一瞬
青い空にカモメが飛ぶ
遠く広がる水平線



ずっと見渡しながら
黙ったまま時間が過ぎて
寄り添う腕に頭のせて
「この空間がたまらなく好き」
なんて笑う



風の向きが変われば
指を解いてそれじゃまたね
「また携帯にメールしてね」なんて
寂しそうに



もうどれくらい君と過ごして
もうどれくらい君を見つめて
お互いのかなわぬ想い
数えつくして



あとどれくらい君と過ごして
あとどれくらい君を見つめて
あてのないかなわぬ明日
数えつくして




見送る僕と背中の君を
冷たい風が包む
追いかけて手を引いて帰したくないと
叫んだ心が不意に痛む



もうどれくらい君と過ごして
もうどれくらい君を見つめて
お互いのかなわぬ想い
数えつくして



あとどれくらい君と過ごして
あとどれくらい君を見つめて
あてのないかなわぬ明日
数えつくして




あとどれくらい君と過ごして
あとどれくらい君を見つめて
あてのないかなわぬ明日
数えつくして・・・