『この番号を 消去しますか?』
携帯が私に問いかける

きっとこのまま 
『YES』と答えれば
この痛みも消えていくだろう
そう思ってたのに

私の指はどうしても
『YES』のボタンを押す事ができなかった

言いたい事 
たくさんある
伝えたい事 
たくさんある

でも そう言う理由で消せなかったワケじゃない

『この番号を消去しますか?』

携帯が 私に問いかける

あの頃は『登録しますか?』だったのに
どうしてこんなに 
まだ好きなんだろう

このボタン1つで 
消えてしまうのに

ボタンを押した 
決心して

まだ 好きだから 想ってばかりだから
私はやっぱり
『NO』しか押せなかった