11月で、私の糖尿病月間ってこともあり、私の糖尿病について振り返ってましたけど…③で終わるはずが、④まできてしまいました。④は縁起が悪いので、⑤までいきたい…将来はともかく、今がよくなってたってところまで書かないといけない。このタイトルだから。


前回書いた、発症時のこと。
私の糖尿病の御多分に洩れず、自発的に病院に行ったってのが笑えて…全部自分で気づくしかない運命。しかも、鬱の症状で糖尿病って…家庭の医学みたいなので偶然発見して。鬱の症状で、糖尿病…そういえば、職場の健診で尿糖出てたよね…って。


最近、あの先生(名医)はいったいどんな先生だったんだろうって気になって調べたけど、閉院になってました。当時はお幾つくらいだったのか…60代くらい?10年くらい前の話では、ご子息?娘さん?と一緒に診られていて、大先生と呼ばれていらっしゃっるとのことだったのに、残念汗


それから、鬱の症状で「死にたい」って思っていた私は。よくありがちな1型の患者さんの「どうして私が⁈」っていうのとは違って。必死にインスリンを打つ自分に、私って生きたかったんだってつくづく気づかされた。そういうのもぜーんぶいちいち、ほかの1型のみんなとは違ってました。だから、1型糖尿病の中にすっぽり入ってしまうと、さみしさが助長される瞬間があるのだと思います。私は、違う…って。


それから、ひとり暮らしで仕事をしながら、食事療法と運動療法が始まって。インスリン導入までは、テステープで尿糖検査してそれを記録してました。その後インスリン導入して、血糖測定もはじまって記録して…。もちろん、食事療法と運動療法あってのことですから、余裕なんてまったくなく。患者会とか1型糖尿病のイベント参加の経験は、かかりつけの一室で1度か2度患者を集めてもらったのに参加したのと、ニコールジョンソンさんが来られるイベントは、かかりつけの中待合に大きな看板がどーんと飾られていたので、さすがに気づいて参加できましたけど。あとは、主治医から紹介していただいた患者さんがひとりいらっしゃったくらいで…毎日がとにかく忙しく、ルーチンワーク以外を知る余地もなかった。思うような結果が出ず、診察室を出てポロポロと泣きだしてしまうこともありましたが、指示を守ること以外に方法があるとは思いもよらず。つまりは何かしら守れてない自分が悔しかったり、じゃあこのままでいいのか?っていう主治医への不信感を抱いての涙でした。それくらい教育入院時に集団指導で聞いた、若い人の目標をなかなか達成できない自分に不安を感じてはいたのです。


13年目にして、もうやばいあせるはじめて仕事をやめて、コントロール方法を探してみようとなったのです。遅い…汗


きっかけは、1型糖尿病の先生が紹介されていた慢性疾患セルフマネジメントの新聞記事でした。その先生の紹介がなければ、自身の1型糖尿病が慢性疾患の括りであることすら理解できてないレベルでしたが、おかげでそれなら参加してみようと思い立ちました。


そこに参加したことがきっかけで、「1型は、カーボカウント!」って言う女医さんがアドバイザーをつとめるイベントに参加できて…


ここでは、もっといっぱい気づきがあったのですが。そこは割愛させていただきます。


そこからは、とにかく決壊って感じでスルスルと疑問が解けはじめて、おもしろかった。


スルスルと言っても、すぐつまづいて。
まずは、かかりつけでカーボカウントの栄養指導を依頼しました。はじめて指導する栄養士さんが、1週間時間をくださいと言われて。一緒に勉強する感じでできました。ただ、オーダー時も主治医からは開口一番は、あれはあんまりよくないみたいなこと言われましたし、栄養士さんからも途中否定的な言葉がありました。手放しで歓迎されてる感じはありませんでした。


この栄養士さん、さばけるかんじの美人さんでした。
よくぞ主治医がこの栄養士さんをご指名くださったと思います。当時日本のカーボカウントは、1カーボ=10gと15gって考えがあって。それは、今でもと思うんですけど。のちに当時の勤め先の上司も、「カーボカウントやろう!」って本を2冊買ってきて、部下に提案してくださってましたが、その2冊がそれぞれカーボ10gと15gで紹介された本で…部下のひとりが「だからこれ訳わかんないんですよ」って否定的でした…汗


ですが、1週間だけ勉強して私の指導を請け負ってくださった栄養士さんは優秀でした。
「カーボに換算するのはやめましょう」


おかげで私は、いちいちカーボに換算する手間を省くことができて。これは、頭の使いすぎで認知症になる負担の軽減に寄与してると思う。それから、熊本に脈々と、しかし細々と息づいていたカーボカウントは、グラムインスリン比の考えで…カーボに換算しない考え方でした。だから、彼女の初期教育は私にとっては大成功だったのです✨


結果は…血糖をよく測るようになりましたぶー
これが、医療費的に推奨されないところの様でした。
今となっては、浦島太郎みたいな話でしょうが。


ちょうどその頃、先ほども話にでた病院の非常勤栄養士として仕事をしていました。大きな病院で、非常勤栄養士の採用時も院長先生と副院長先生も揃って面接していただいて。慢性疾患セルフマネジメントで学びたての、「現在、診察時間の平均は17秒と言われている」って知った風なこと書いてて、たぶんそこを指差して笑われてた(//∇//)。


充実した充電期間を経て、パワーアップしての就職でした。これからは周りの栄養士さんにも1型糖尿病であることも公表して、インスリン注射も、血糖測定も自分の席で気兼ねなくできる。だって私は、カーボカウントをマスターしてインスリン調整しています。もう1分1秒も無駄にしたくはありませんでした。今測って、今打ちたい。


13年分を取り戻したい。


ところが…
栄養科に出勤した初日。
よく気の付く栄養士さんの集団にあって。
思いがけない配慮がありました。


「そうそう、ちくるさん。インスリンを打つ場所を教えておくわね」。


私の勤めたすべての職場に、調理員さんの休憩室はあっても、栄養士ごときに休憩室はありません。


案内されたのは、広くて綺麗な障害者用トイレでした。


私がみんなの前で、ピュってインスリンの空打ちしてみせたとか、血糖測定してみせたとかいう前ですよ。


血を出す行為とか、針刺事故を想定しての感染対策。リスクマネジメントでした。


血糖測定やインスリン注射のたびにトイレに行くのは不便でした。覚えたてのカーボカウントが成功して、トイレでひとりガッツポーズをするくらいには元気でしたが…皮肉な結果になって、いろんなところで愚痴ってましたえー


ですが、仕事の合間にたくさんの栄養士さんたちと食事療法や血糖コントロールについて話せたのはよかった。カーボカウントは、ここでも胡散臭い怪しいものとの立ち位置で。そうなんだ…


ですが、学会に行ってきた栄養士さんが「残存インスリンとか言ってましたよ」って情報くださったりはありました。私はまだ残存インスリンまではいってなく、それから意識してチャレンジして、楽しかったカーボカウントが、徐々に頭うねうねになってきていました。保留…みたいな。


あと、超絶忙しいタイムスケジュールのその職場で。
インスリンの効果、もう止まって、止まって〜〜って思うことがよくありました。てか、願わくば体から引きたいレベルでしたあせる


そんな頃。
3月の管理栄養士国家試験を目前に、カーボカウントとインスリンポンプのセミナーのお知らせが届きました。4月、試験も終わっての楽しみとして参加することにしました。興味があったのは、カーボカウントだけでしたが…


長くなったので、つづく…