テレビの宣伝見て、
(このこびとの影絵なら知ってる。。。えー、まだご存命なんだ。。。)
最初に見たのは、私がまだ幼稚園の頃だったと。。。当時から、職人技的なその技法は…ある程度年齢を重ねた方の作風と感じていたから。まだ生きていらっしゃるうちにぜひ見ておきたい…そんな風に思っていたけど…中々、行く機会がなく。
やっと今日実現しました。
ですけど…あの時間の出発は、遅かった
あと1時間早く出発するべきでした。最後はちょっと急ぎ足で見る羽目に。しかも、何か買いたかったけど…選ぶ時間なく
藤城清治さんは、こびとや動物(特に猫)、楽器や草花、水や風…影絵で表現される作家です。
94歳になられるそうですが、今回も数回サイン会に来熊されて。最近も、いろんなところに出向いて日本のみならず、海外も含めた景色を影絵で表現されていました。
まず、入り口の近くにはちこと出会った公園に描かれている壁画のデッサンがあって。柔らかな線と色彩で描かれたそれは、実際の壁画よりも優しく。。。あの壁画がちことの出会いを優しく見守ってくれていたんだな…そんな風に感じることができました。
それから、近所の遊びに行ってた娘さんの絵。亡くなられて、ご主人が返却に来られたため藤城さんの手元にあるとか…東京にあった人気のビアホールの壁画。これも、閉店するのに返却されてビール🍺や油の染みができて、また別の味わいを出してるとかなんとか紹介されてましたけれども。。。
何がすごいって、藤城さんの作品は返却した方がいいと思わせる作品ということ。それだけ、丁寧だったり心がこもって作られた作品である事が伝わる作品ってことです。
目に映る、身体で感じるすべてのものに深い愛を感じる作品でした。
とんぼを少年、蝶々を少女とイメージされる。ああ、なるほどなぁと気づかされたり。。。特攻隊に向かう少年…そんなさみしい連想ではなかったのでしょうけれど。元気にまっすぐ前だけを見て進むとんぼは、元気な少年にイメージぴったりです。一方、蝶々🦋は女性的。なるほど。。。
感性が、すごいんですよね。
昨日、帰宅して夕飯を食べたあとに。
テレビでは、ある冤罪を紹介する番組があってて。見られた方もいらっしゃると思うんですけど…コンビニ強盗を調べるのに、自動ドアに指紋が残ってたってだけで決定的証拠にされて犯人扱いされて。そもそも、あるはずのない個人の部屋の中のコップに付いてたって言うなら指紋が決定的証拠になりうるでしょうけど…コンビニの自動ドアについてたから決定て。。。日本の検察って、そのレベルなのかとショックでした。
私、ドラマの見過ぎ?科捜研の女とか?刑事もので、推理して正義の道を切り開いてくれる人が世の中にはちゃーんと居てはるイメージだったのに。自分とか家族が頑張るしかないんだ…
無実の罪で留置されてる中、朝目が覚めたら「俺、死ぬの忘れてた…」と思うこともあったそうです。
このテレビを見ながら、昨日見た藤城清治さんの作品で思い出したお話がありました。いろんな物語の挿絵として使われる藤城さんの影絵。『ブレーメンの音楽隊』なんて、影絵がまさにぴったりはまり役ですよね。
物語のタイトルは忘れたんですけど…両親を亡くした女の子が、父方のひとり身の叔母さんの家にやってくる話。その子には、お父さんに教えてもらったゲームがあって。
戦争時代の話だったのでしょう。その子が、人形が欲しいと言って。お父さんは、人形をお願いしてくれたんだけど、配給されたものは松葉杖。がっかりするその子に、こういう時は松葉杖が必要のない健康な身体で良かったって思うんだって「良かったこと探しゲーム」みたいな。。。←正式名称忘れました。
生きていると、いい時ばかりではないですよね。時代背景とか、いろいろあると思いますが。。。その子の健気さに心奪われた。
ですけど…いろんな素敵な作品がてんこ盛りで。忘れてしまってたんですけど…冤罪のテレビ番組の、留置されてるシーンを見てなぜか思い出しました。
あと、最後の方でしたがお隣県の屋台とかお祭り、神社など私がまだ見たことのない風景の作品もあり。。。94歳の今なおこの感性と、行動力、創作意欲には頭が下がる思いでした。
私も、もっと貪欲に。いろんなところに行って。いろんなものを見て。自分の目で見て感じたものを表現したい。まだまだ、これから。。。そんな気持ちになったのでした。
よかった。涙が出たって。ちょっと興奮されてました。
崎津天主堂は、私の好きな風景。
センサー終了2時間前の精度、素晴らしい