ジョージよ、さらば。
私が小学生の時、同級だったのが、ジョージだ。
金髪、碧眼。見た目はまったくの白系アメリカ人だったが、日本人パンパンとアメリカ人兵士との間に生まれた混血児だった。
兵士に捨てられ、母子は崩れかけた木造家屋の階段の下、三角形の物置に、相互に折りたたみ合いながら暮らしていた。
私は、ほぼ毎日、階段のそばの廊下に通い、勉強を教えたり食べ物を運んだり相撲をとったりしていた。
母親は私と目を合わせようとせず、いつもいつも右に左にと避けて、なんとか後ろを向こうと苦心していた。
ジョージとは額を突き合わせて色々話をしたものだ。
何年もたってから、同窓会で、酔っぱらった私の耳に、お前、何言ってんだよ、ジョージはもうとっくに死んでるよと教えてくれた者がいた。
え、そうだったの?