幼稚園に通っていた頃、どうして、どうしてと、親にあれこれしつこく訊く子だった。

両親ともよく対応してくれた。例えば、父は、メッキの原理を、図を書きながら、詳細に(と言っても限界はあるが)説明してくれた。だがさすがに親たちは閉口して、私が小学一年になった時、本なのにこんなに膨れられるのかと驚いたほど分厚い百科事典(教育出版?)を買ってくれて、以後これを引けと言い渡した。引き方を習った。


何たる世界がそこに広がっていたことか!


毎日夜遅くまで読んだ。寝ながらも読んだ。頬を乗せたまま寝てしまい、一枚破ったのが悔やまれた。セロテープでつないだ。そのページだけちょっとはみだす。


小二になる頃には全部暗記してしまった。