関門トンネル四歳になるかならない頃、関門トンネルを列車で通った。 海の底を通るという、想像を絶する事態に、おびえまくった。手前の駅で降りようとした。 両親になだめられ、震えながら、耐えた、長いトンネル。 頭の上に海がある倒錯的なあの時の現状を、私は、今の現状を見るときの比喩として使ってしまうことがある。