我々は、将来圧倒的優位を誇りそうなAIデータではなく、古めかしい原理主義者カントに依るのがよろしいか? まさか。
カントの、近代理性への信頼は、絶対だった。
彼の、若いときの、自然科学の分野における経験が、その後の、科学批判、理性批判、に発揮された。
それでは済まない感性的肉体的なものも(神はさしおいて)、それぞれわざわざ、そうせざるを得ないから考えたが。
実は、高々推定である。
カントの弱点は、感性的肉体的なものに関する無経験である。だから、発言権がない。経験と精神との歪や不具合接合を疑っても構わない。
ある分野で決定的に無経験である者(カント)が、しかし、原則を膨大なデータの一つとしか取り扱えない者(AI)より優位である可能性は依然としてある。
具体的データをインプットされず、原理のみインプットされたAIは、うんともすんともいわない。原理とデータは実は相互独立だからだ。
さあ、きみは、どちら?