箪笥や押し入れではなく、そこいら辺に見慣れないものが置いてあるか落ちているのを発見し、誰かの忘れ物だと思う。

しかし、それらしき訪問者が再訪した際、これはあなたの忘れ物でしょう? と言えるだろうか。

そうである時は問題ない。

違った時、ただ違う、から、違う、の後の重苦しい沈黙、果ては、修羅場まで、さまざまな場合がある。

私は、捨てることにしている。

訪問者が、それをなくしたことを私に言うまで、数ヶ月待って、それでも言わなかった場合だが。

訪問者が、誰の部屋に置き忘れたのかと思いをめぐらしているのが見て取れる場合も含めて。