祖父の金吾は、脳血管が破れてしまった。

父の妹が立ち去った後、今のは誰だ、と言った。

もう、自分の娘を認識できない。

周りにいた者たちは、あんなに頭のいい人だったのに、こんなになってしまってと、嗚咽した。

祖父の死後、祖母の孝は、長く生きた。

最期までぎらぎらしていた。

ちっともばあさんらしくなかった。

私は遺体を持ち上げた。

乾燥した鳥のなきがらのように軽かった。