追いかけて金吾のもとにやってきたお孝さんは、金吾と再び結婚する。

金吾は、世をはかなんで、仏画の絵師になってしまう。

職に就かず、納豆を売って暮らした。

お孝さんは、持ち出してきた宝石指輪着物を売りつくした。

ついに、信濃川に身を投げようと決心した。

生まれて間もない末子を抱いて逡巡の夜。

しかし、幼い子供たちが、走り回って土手を探し、かあさん、かあさんと、自分を呼ぶ。

死ねなかった。