洗濯物を洗濯機の中に入れたままだ。カビないように繰りかえし洗う。ゴムが延びるので致し方ない、部屋に紐を二本張って吊るした。やりたくなかった。実に惨めな気がしてくる。
ああそうか、コインランドリーにもって行けばよかったのだ。だが、コインランドリーも惨めにさせるだろう。行ったことは何度かある。初老の女が、ああ、ああ、色々あるわな、と一人ごちていた。昔、興味半分で山谷のドヤ街に泊まった。夜、一人椅子に坐っていたおやじが、階段ベッドに横たわっている数十人の男たちに、みんな、努力だよ、と言った。
なんだか、もっともっと思い出しそうなので、ここで打ち切る。