目指す所は、私が子供の頃に住んでいた町だ。停留所は六本松。東京からやってきた祖母は、なんども六本木と言い間違えていた。
東京で付き合っていた彼女が住んでいる坂の上の屋敷に行きそうになる。
登り口で、風に乗ってカブトムシの匂いが漂ってきた。何でこんな街中でと、辺りを見回すと、崖の上にクヌギの木が数本立っていた。私はカブトムシ取りの名人である。本能の赴くまま、崖の後に回りこみ、狙ったが、私有地にあり、柵で囲ってあった。久しぶりだったのに残念。ついでに(?)お屋敷に行くのも残念とした。