シェヴァが亡くなって、まもなく四十九日
家の中でのクリスの行動範囲が、少しずつ広がってきた
リビングで食事をしていると(これまではシェヴァがつきまとうのでキッチンで食べていた)そばに寄ってくるようになった
このテーブルの下がシェヴァの寝床で、ここはシェヴァのテリトリー
クリスがここに近づくことは、決してなかった
ただし「お座り」の状態では、クリスのマズルは食卓の上までは届かないので、置いたものを食べることはない
1歳が近い頃、躾の初日に嬉しくてトレーナーに飛びついて、強烈な膝蹴りをもらって
自分は「立ち上がってはいけない」ことを、この子は一発で覚えた
リビングとキッチンを隔てるゲートを、撤去しようかなとも思ったが
キッチンのテーブルは低く、その上にあるものを
食いしん坊のクリスは簡単に食べることができるので、このままにしておくことにした
ただしゲートにロックはかけずに、押しても引いても入れるように今はしている
シェヴァのような「強行突破」は、クリスはやらないので…
僕たちが買い物から帰ると、ベランダで待機するのはシェヴァと決まっていた(クリスは玄関)
荷物はだいたいここから入れるので、シェヴァがそれをひとつひとつ点検していた
今はここに、クリスが陣取って迎えてくれる…
今は、夜は家中のどこで過ごしてもかまわないのだが(昼間は外に居たがる)
ドアを開け放していても、まず廊下で休む。呼んでもリビングには入ってこない
それがいちばん落ちつくのか、それとも廊下の反対側が今は義母の居室なので
その見守りも自分の役目と、自分で決めたのか…
2階への階段前のゲートは、取り外そうと思う
現状でも「開けっ放し」だが、クリスはもう階段を登ろうとはしない
浴室等のリフォーム工事が始まったら、職人さんには2階のトイレを使ってもらうことになるので
邪魔だから外してしまおう
「職人が1階のトイレを使う」などと伝えようものなら、義母はその場で気絶することだろう(゚_゚i)
クリスは今、「一人っ子になってしまった」ことを、どう捉えているのだろうか
その胸の内は、残念ながら飼い主にもわからない…
PS.
若い頃、某弱小機関紙の編集に携わっていた時期があり
毎年の新年号には、著名人(だいたいは作家)に寄稿してもらい
「題字」も色紙に書いていただき、そのいくつかは手元に残してある
先日亡くなった津本陽さんのそれは、中でも気に入っており、
正月にはよく書庫から出してきて、リビングにかけていた
徹底的に史実に当たった上で、簡潔かつ重量感がある文章を書く人だった
心よりご冥福を祈ります
あと、北杜夫さんの色紙も持っています
昭和61年寅年の新年号にお願いしたら、「阪神タイガース、命」の北さんは快く書いてくれた
当時は、誰からの原稿についても、そのまま赤字(校正記号)を入れて印刷所に回すのが「習わし」だったようだが(まだコピー費用、高かったし不鮮明)
中学生の頃からの大ファンだったので、とても赤字を入れる気になれず
この肉筆原稿だけはコピーを取って校正し、現物は手元にそのまま残した
僕にとっては、どちらも「お宝」である









