ゆりの花
階段の数かぞえて
1個ちがいだったり
仔犬が駆けてくるのを
並んで待っていたり
“あたりまえ”の使い道
足を止めていた
ずっと忘れたくない
青春の艶(つや)、あれこれと
淋しさの先にある
笑顔の瞬発力と
思い出すなつかしい
青春のあれこれと
愛情はいつも
正面にあるもの
だけど 友情はいつも
隣どうし
いつか一人で、なんて
考えもしなかったよ…
どこかで歯をくいしばってる
あなたが見えるよ
見違えてゆく日々に
憧憬(あこがれ)
捨てきれなかった2人
別々に選んで来て
分け合いっこしたり
答えが見つからずに
顔を見合わせたり───
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