ひとり雨の日
一日を無傷で終えてゆく
何事もなく過ごす幸せ
一人でも出来ること
またひとつ増えた
でも、聞いて欲しいことが
ひとつ増えた
ぐずついてる
心へは傘を差すの?
それとも雨宿りして
光を待つの?
あんなにも遠くに見えていた
春はもう、すぐ近くにせまる
現実に戻されて困りたくない
正直にそう思えたから
無茶はしないよ
いつもそばで
あなたと見ていた景色
言葉にして覚えたね
思い出の場所
わすれないで
まぶたを閉じたら浮かぶ
二人が手をつなげた日
最初の奇跡
ぐずついてる
心へと傘を差そう
それとも雨宿りして
光を待とうか───
さみしげな顔で ふりむく
あなたへ“出来た”
笑顔のこと
それはあなたが 私にくれた
どこまでも かけがえのない
愛の表情
「ゆっくりでいい、
自分自身のペースで…」
あなたが最後にそう
言ってくれた気がした
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