君の朝
そこにいろよ
俺が必ず見つけだしてやる
あの向こうは先細り
地底湖があるだけさ
危険に攫(さら)われないで
ねぼけ眼(まなこ)を
こすりながら
足元の華でも
好きなだけ摘んでてよ
まわりくどいオーラが
やっと君を包むまで
ふきだしに
見合うだけの言葉で
シリトリをしたね
暗がりを強さに変え
君の朝を
お持ちしました
君の「おはよう」
調律に参りました
支度で付けた香水が
その役割を終える頃
きまって打算的な笑顔で
腕にまとわりついてきた
君の魅力に夢中だ
きつね色
かたっぱしから
おなかに詰め込んだね
暗闇を味方に付け
君の朝をお持ちしました
君の「おはよう」
調律に参りました
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