サイクリングの後、
夜は映画を観に行きました。
映画『Green Book グリーンブック』
1960年代初めのアメリカで
黒人クラシック&ジャズピアニストに雇われた
イタリア系白人運転手兼用心棒が
人種差別が色濃く残るアメリカ南部を演奏旅行する
実話を基にしたロードムービー
表題の「Green Book」とは
黒人でも差別されずに安心して泊まれたり食事ができるところを記した
ガイドブック。
N.Y.のクラブで働くイタリア人 トニーは
もともと人種差別をしていたのだったが、
しばらく無職になってしまった間の稼ぎのために
ドクターと呼ばれる黒人ピアニストの運転手として雇われることになる。
トニーは粗野で大食感、
車の中でも食べてばかりの行儀の悪さ、
一方ピアニストのドクター・シャーリーは
教養もあって、お行儀がいいセレブな黒人。
全然噛み合わない二人だったが、
シャーリーのピアノの演奏を聴いたトニーは
次第にシャーリーに惹かれて守るようになっていき、
シャーリーもトニーを信頼していき、友情が芽生える話でした。
この頃の人種差別はまだ激しく、
日本人にはとても想像できない、理不尽な差別があったのだというのがわかります。
映画の中で出てくるエピソードはほんの一握りだと思いますが
悲しくなる差別がたくさん出てきます。
白人の富裕層相手に演奏をする黒人にとって、
演奏の時の拍手喝采は「自分たちは差別をしてないよ」という見せかけだけの態度。
裏に回れば、やはり色濃い差別の仕打ちが待ってる。
バーに飲みに行っただけで、ボコボコに殴られる。
夜 外出しただけで警察に捕まる。
そんな差別が強い地域にわざわざ演奏旅行に行く挑戦を、
強い思いを持って、シャーリーは続けたのだなと。
この映画の中では、2ヶ月あまりの出来事として綴られてましたが、
実際は、1年以上のコンサートツアーだったようです。
そして芽生えた熱い友情に
最後は胸が熱くなりました。
それに、ピアノの演奏も素晴らしかった!
実際は、演奏は吹き替えの人がやって、顔だけ加工して付け替えたそうです。
本当はクラシックを勉強していて、素晴らしいショパンも聴かせてくれましたが、
その頃は、黒人がクラシックを弾くというのも受け入れられず、
ジャズを弾くことも多かったそうです。
音楽でも充分愉しませてくれます。
本年度アカデミー賞作品賞、脚本賞
ピアニスト役のマーシャラ・アリが、助演男優賞
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