この記事には、簡体字を揶揄する部分があるが、
簡体字を批判するため書いたわけではない。
中国人の方に不快にさせるかもしれませんので、
ご注意ください。
前は、台湾の中国語と中国の中国語との違いを書きました。
そして、eriさんからいただいたコメントを見て、面白いことを思いました。
それは、数年前流行った、簡体字を揶揄する話です。
偶々ニュースで見て、かなり印象が残りました。
以下、茶色の括弧内は簡体字です。
親(亲)不見,愛(爱)無心,
親なのに亲が「見」えない、爱には「心」がない;
產(产)不生,廠(厂)空空,
产なのに「生」まない、厂の中には空っぽ;
註:厂=工場
麵(面)無麥,運(运)無車,
面なのに麦が入ってない、运なのに車がない;
註:麵=面=麺;运=運転する
導(导)無道,兒(儿)無首,
导には道がない、儿は頭がない;
註:兒=儿=児
飛(飞)單翼,湧(涌)無力;
飞びたいのに一翼しかない、涌には「力」がない;
有雲(云)無雨,開關(开关)無門,
云あるが「雨」がない、开关したいがドア(=門)がない;
註:开关=ドアを開けたり閉めたりする(因みに、スイッチという意味もある)
鄉(乡)里無郎,聖(圣)不能聽也不能說;
乡には郎(=男性)がいない、圣は聞けず喋れず;
註:鄉=乡=郷=ふるさと;聖=聖人
買(买)成鈎刀下有人頭,輪(轮)成人下有匕首,
买は「鈎刀の下に頭がある」となり、轮は「人の下に匕首がある」となった;
進(进)不是越來越佳而往井裏走。
进はより良き方向に進むのではなく、井の中に入り込む;
註:佳=良い。
只有魔,還是魔。
ただ、魔は、相変わらず魔である。
台湾人だから、断じて繁体字派だが、
この記事を書くのは簡体字を批判するためではないです。
ただただ、文字にはそれぞれの歴史があり、
数百年または数千年の歴史を経てきた中国語文字の画数が省略されて、
すこし残念だと思うだけです。
この簡体字に関する話は、
まだ続きがあるらしいです。
今度は簡体字派が書いた文章についてお話いたします
それでは、今日もご覧いただきありがとうございました