☆~秋のアート日和~「ダンス鑑賞@横浜」☆
事後報告になりますが、
ちょっと前の出来事を振り返って書きます。
備忘録として書いておかないと、
記憶は風化してやがて消失してしまうから。
9月~10月上旬まで開催されていた
こちらのイベントに行ってきました↓
「大野一雄フェスティバル 2012/BankArt1929」
その中の、大野一雄氏の息子で舞踏家の大野慶人さんと
Lucie Gregoireとの公演を見てきました。
大野一雄氏は偉大な舞踏家だっだけれど、
慶人さんもその血を引くだけあって素晴らしい舞踏家
2年ほど前に公演は拝見していたけれど、
それ以来、見ていなかったので楽しみ。
何と言っても、この人を踊りを見て
私が舞踏を始めるキッカケになったのですから。
この2人の公演の前に、前座のパフォーマンスがあったのですが、
それもまた絵になるシーンが多く、圧倒された。
老若男女が一斉にステージに出て、
バラの花を片手に持ち、ゆっくりとした動きで
静止画の様に移動する。
個々の動きはバラバラなのに、一体感がある。
それぞれ顔の向きやポーズは違うのに、なぜだろう?
おそらくそれは意識。Consious(コンシャス)。
何かを表現しようとする思いが皆同じなのだ。
皆同じ方向に向かっているのだ。
言葉がなくてもそれを感じ取れる。
とりわけ感心したのは、呼吸が合っていること。
20人以上の人の呼吸を合わせるのって大変なのに、
相当練習したのかなと思わせる。
これだけの群像で迫られると熱い…。
心を揺り動かされた。正直、感動した。
さすが、大野一雄氏の研究生。
そして本公演。
前は外国人女性ダンサーとの共演でしたが、
今回もやはりそう。同じダンサーではないですが。
キレよく、セクシーに、大胆に踊る女性ダンサーと
難しい技巧を出すわけでもないが
集中力と気迫、存在感の大きさ、無駄のない慶人さんの動きに魅了された。
とはいっても、二人が絡む部分はプロローグとエピローグだけ。
あとは、それぞれのソロを順番に演じていく。
このオムニバスのような構成が何とも奇妙で面白かった。
ルーシーはソロのたびにイメージ作りに
ドレスを着替えるので、大変…とは思いつつ
目を楽しませてもらいました。
赤、黒、白、グリーンと色も多彩。
選曲が映画のナレーションみたいなトーク系だったり、
いきなりロック系の歌ものだったり
ええ~っと思わせるものもあったけど、
それなりに解釈をして踊られていた。
特筆すべきは、無音で踊った時。
杖のような木の棒を持って出てきて、
餅つきのように地面をつつき、跳躍をしたかと思うと、
コロコロと転がしてみたり、
引きずって歩いてみたり、
棒を倒して、床に寝転がってみたり、
カンカンと床を叩き鳴らす音だけが
静けさの中に反響して、
緊迫した空気を醸し出していた。
それがすごく面白かった。
無音だけに、かすかな音でもパフォーマンスに成りうる。
次はどんな音と動きが出るのか。
その意外性はまさに即興の醍醐味だと思いました。
そして慶人さん。
2年前に拝見した時とは
また違う演技と役者ぶりを見せてくれました。
いつものごとく、ゆったりとした白の衣装。
曲によって少しずつ、
アクセントを入れたり、小物を替えたりして
変化をつけていました。
今の季節をイメージしてか、
嵐のような効果音ではじまる。
その後、壮大なスケールの曲で踊られた。
それが素晴らしかった。
高揚感のあるアンビエント系のインストで、選曲の良さが光る。
その音に呼応するかのように
慶人さんの力強い動作があまりにピタリと決まっていて
胸に熱いものがこみ上げてきました。
もうこれは感動以外の何物ではない。
こんな舞踏、私には絶対にできない。
プロの格を見せつけられたようでした。
そして盛り上がったのもつかの間、
次は、かわいらしいフリルの付いた帽子を被り女役で登場。
大野一雄氏が生前にされていた女性の恰好だと思うけど、
この人も女性のしなやかなしぐさが上手い。
やっぱり親子だ。
舞踏というよりパントマイムの役者のようだ。
これだけ役になりきれるって大したもの。
どこか中だるみや迷いが出てしまったりしないのだろうか。
終始一貫、集中してできるものだろうか。
女性らしい揺れる感情やはかなげな表情など、
その繊細な表現は、もしかしたら女性以上かもしれない。
そしてさらに驚きだったのは、
何と!うさ耳(ウサギの耳のカチューシャ)をつけて舞い出たこと!
私でさえつけるの恥ずかしいのに!
バニーガールみたいだし・・・。
でもそれで、かわいらしいウサギになりきって
見事に踊られました。
首をかしげる動作など、もう動物の域。
悲しげにむせび泣く姿は健気なウサギそのもの。
いろいろな人格?を演じ分けられる。
何が来ても躊躇なく対応できる。
その懐の深さにはスゴイとしか言いようがない。
それは個性、強み。独自の世界観だなと思う。
最後は、貴婦人が持つようなレースのついた傘で、ふたり相合傘
そして大野一雄氏そっくりの指人形で踊るパフォーマンス。
こういう平和で愛のあるピリオドって、慶人さんらしい。
シリアスでハードでつかみどころのないという
固定観念的な舞踏のイメージがないところがイイ
またひとつ、舞踏の素晴らしさを発見したような気がします。
ホントに多種多様で、一つとして同じ表現はない。
舞踏家が言わんとする充実した時間がそこにある。
久しぶりの感動!「ゲージツの秋」を味わいました
長文のご精読、ありがとうございました(‐^▽^‐)
ちょっと前の出来事を振り返って書きます。
備忘録として書いておかないと、
記憶は風化してやがて消失してしまうから。
9月~10月上旬まで開催されていた
こちらのイベントに行ってきました↓
「大野一雄フェスティバル 2012/BankArt1929」
その中の、大野一雄氏の息子で舞踏家の大野慶人さんと
Lucie Gregoireとの公演を見てきました。
大野一雄氏は偉大な舞踏家だっだけれど、
慶人さんもその血を引くだけあって素晴らしい舞踏家

2年ほど前に公演は拝見していたけれど、
それ以来、見ていなかったので楽しみ。
何と言っても、この人を踊りを見て
私が舞踏を始めるキッカケになったのですから。
この2人の公演の前に、前座のパフォーマンスがあったのですが、
それもまた絵になるシーンが多く、圧倒された。
老若男女が一斉にステージに出て、
バラの花を片手に持ち、ゆっくりとした動きで
静止画の様に移動する。
個々の動きはバラバラなのに、一体感がある。
それぞれ顔の向きやポーズは違うのに、なぜだろう?
おそらくそれは意識。Consious(コンシャス)。
何かを表現しようとする思いが皆同じなのだ。
皆同じ方向に向かっているのだ。
言葉がなくてもそれを感じ取れる。
とりわけ感心したのは、呼吸が合っていること。
20人以上の人の呼吸を合わせるのって大変なのに、
相当練習したのかなと思わせる。
これだけの群像で迫られると熱い…。
心を揺り動かされた。正直、感動した。
さすが、大野一雄氏の研究生。
そして本公演。
前は外国人女性ダンサーとの共演でしたが、
今回もやはりそう。同じダンサーではないですが。
キレよく、セクシーに、大胆に踊る女性ダンサーと
難しい技巧を出すわけでもないが
集中力と気迫、存在感の大きさ、無駄のない慶人さんの動きに魅了された。
とはいっても、二人が絡む部分はプロローグとエピローグだけ。
あとは、それぞれのソロを順番に演じていく。
このオムニバスのような構成が何とも奇妙で面白かった。
ルーシーはソロのたびにイメージ作りに
ドレスを着替えるので、大変…とは思いつつ
目を楽しませてもらいました。
赤、黒、白、グリーンと色も多彩。
選曲が映画のナレーションみたいなトーク系だったり、
いきなりロック系の歌ものだったり
ええ~っと思わせるものもあったけど、
それなりに解釈をして踊られていた。
特筆すべきは、無音で踊った時。
杖のような木の棒を持って出てきて、
餅つきのように地面をつつき、跳躍をしたかと思うと、
コロコロと転がしてみたり、
引きずって歩いてみたり、
棒を倒して、床に寝転がってみたり、
カンカンと床を叩き鳴らす音だけが
静けさの中に反響して、
緊迫した空気を醸し出していた。
それがすごく面白かった。
無音だけに、かすかな音でもパフォーマンスに成りうる。
次はどんな音と動きが出るのか。
その意外性はまさに即興の醍醐味だと思いました。
そして慶人さん。
2年前に拝見した時とは
また違う演技と役者ぶりを見せてくれました。
いつものごとく、ゆったりとした白の衣装。
曲によって少しずつ、
アクセントを入れたり、小物を替えたりして
変化をつけていました。
今の季節をイメージしてか、
嵐のような効果音ではじまる。
その後、壮大なスケールの曲で踊られた。
それが素晴らしかった。
高揚感のあるアンビエント系のインストで、選曲の良さが光る。
その音に呼応するかのように
慶人さんの力強い動作があまりにピタリと決まっていて
胸に熱いものがこみ上げてきました。
もうこれは感動以外の何物ではない。
こんな舞踏、私には絶対にできない。
プロの格を見せつけられたようでした。
そして盛り上がったのもつかの間、
次は、かわいらしいフリルの付いた帽子を被り女役で登場。
大野一雄氏が生前にされていた女性の恰好だと思うけど、
この人も女性のしなやかなしぐさが上手い。
やっぱり親子だ。
舞踏というよりパントマイムの役者のようだ。
これだけ役になりきれるって大したもの。
どこか中だるみや迷いが出てしまったりしないのだろうか。
終始一貫、集中してできるものだろうか。
女性らしい揺れる感情やはかなげな表情など、
その繊細な表現は、もしかしたら女性以上かもしれない。
そしてさらに驚きだったのは、
何と!うさ耳(ウサギの耳のカチューシャ)をつけて舞い出たこと!
私でさえつけるの恥ずかしいのに!
バニーガールみたいだし・・・。
でもそれで、かわいらしいウサギになりきって
見事に踊られました。
首をかしげる動作など、もう動物の域。
悲しげにむせび泣く姿は健気なウサギそのもの。
いろいろな人格?を演じ分けられる。
何が来ても躊躇なく対応できる。
その懐の深さにはスゴイとしか言いようがない。
それは個性、強み。独自の世界観だなと思う。
最後は、貴婦人が持つようなレースのついた傘で、ふたり相合傘

そして大野一雄氏そっくりの指人形で踊るパフォーマンス。
こういう平和で愛のあるピリオドって、慶人さんらしい。
シリアスでハードでつかみどころのないという
固定観念的な舞踏のイメージがないところがイイ

またひとつ、舞踏の素晴らしさを発見したような気がします。
ホントに多種多様で、一つとして同じ表現はない。
舞踏家が言わんとする充実した時間がそこにある。
久しぶりの感動!「ゲージツの秋」を味わいました

長文のご精読、ありがとうございました(‐^▽^‐)