- ちょちょら (新潮文庫)/新潮社
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先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、
接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。
そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を得る。
困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい――。
兄の死の謎や思い人の運命に悩みつつ奔走する、
若き藩士の痛快奮闘記。
( 文庫版 裏書きより)
「ちょちょら」とは、弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。
調子の良い言葉。という意味だそうです。
なので、主人公が、そんなお調子者かと思いきや、
平々々凡々々と言われる少々情けない未熟者です。
一つ、取り柄があるとすれは、素直なところ
そんな新之介が、藩の行方を左右する江戸留守居役となります。
しかも、藩は貧困!接待をするお金もなく……。
問題山積の中、またまた大きな問題を抱えてしまいます。
新人・留守居役、大奮闘です
彼を補佐する他藩の留守居役・岩崎や、
裕福な札差・青戸屋、などなど、これまた魅力あふれる(?)
サブキャラも面白いです。
これからの新之介、ますます楽しみになりました。