忌まわしき呪い
…それは、中年男性に多く取り憑くものであるらしい。
早ければ30代、多くは40代頃に発症し、
これが悪化すると、半ば無意識に呪いの言葉が口をついて出てしまうという。
その言葉を吐いた瞬間、辺りの空気は凍りつき、女たちは白目をむいて
口々に「寒い…」と体を震わせ、男たちは魂を抜かれたような薄ら笑いを浮かべ
言いようのない脱力感に襲われる。
酒の席になるとますます呪いは暴走し始め、人の言葉尻を捕らえては
話の腰を折ってまで、呪いの言葉を周囲に浴びせることもあるという。
…その呪いは、通称「オヤジギャグ」と呼ばれる。
文化人類学上では「ダジャレ」の一派として分類されるものであるが、
周囲に与える悪影響の深刻さから、黒魔術の一種ではないかとする説もある。
とりわけ若い女性たちからは忌み嫌われるものであり、
たとえ社会的に高い立場にいようとも、この呪いに毒されたが最後
好感度の著しい低下は避けられず、同僚や家族からは冷たい視線を浴びせられ、
仲良くしてくれるのは自宅のワンちゃんだけ…という境遇に堕ちる者もいる。
少数ではあるが、呪いの果てに
その愛すべきワンちゃんからも吠え立てられるようになったという
哀しすぎる末路を辿ったケースも報告されている。
ちなみに、私が20歳の頃にバイトしていた店の支配人は
当時32歳という若さですでにこの呪いに骨まで犯されており
何か失敗するたびに
「しまったしまった島倉千代子」
何か困ったことが起きるたびに
「こまったこまったこまどり姉妹」
と言わずにはいられないという重症患者であった。
一説によると、「オヤジギャグ」を口にするとき
オヤジの脳内には快楽物質が分泌されているのだとか。
呪いの魔力おそるべし。
これでは止めたくても止められないのは無理からぬこと。
現在、この呪いを浄化する術(すべ)は確立されていないが
唯一、笑いの感性を磨くことにより、呪いの効力を減じることが
可能であるらしい。
というわけで、忌まわしき「オヤジギャグ」の呪いを振り払いたいと願う
男性諸氏に、ささやかではあるが私から処方箋をしんぜよう。
サンドウィッチマン「美容室」
最近の芸人の中で、コントの面白さは随一。
“ダウンタウンのごっつええ感じ”より MR.BATER
「ごっつええ感じ」には傑作コントが数多くあったが
その中でも特に面白かったもののひとつ。
これ以外にオススメできるのは、
タカ&トシのコントや、ナイツ、中川家、爆笑問題の漫才などである。
あるいは「人志 松本のすべらない話」を見て
エピソードをより面白く聞かせるための“話の組み立て方”を学ぶのもよい。
これらを無視して、いきなり“はんにゃ”など10代の女の子を中心にウケている
芸人のネタを見ても、おそらく理解不能なので注意すること。
基本的に、「動き」で笑いをとるタイプのコントは
「オヤジギャグ」の呪いの浄化には不向きである。
先月の忘年会シーズンに続き、今月は新年会が日本各地で開催される。
その席で呪いに操られるままオヤジギャグを口走ってスベリ倒し、
自らを蝕む呪いの根深さに改めて気づく者も少なからずいると推測される。
今から笑いのセンスを磨こうとしても、それには時間が掛かる。
一泊二日の温泉旅行で急に健康になるヤツはいない。
たった一度の合格祈願で急に成績が上がるヤツはいない。
何事も積み重ねが肝要である。
YouTubeをはじめとした動画サイトでより多くの優れたお笑いに触れ
センスの向上に努めていただきたい。
他ならぬ私自身、いつオヤジギャグの呪いに取り憑かれても
不思議ではない年齢である。
幸い、今のところその兆候は見えないが。
“オヤジギャグとは無縁のシブイ中年”
オープンカー・オーナーたるもの、目指すのはコレだ。
笑いのセンス向上に努め、ウェストの引き締めに励めば
ほかに怖いものといえば加齢臭くらいのもの。
幸い、今のところその兆候は見えないが。
あ、そういえば今日、カレーを食べたらニオイが付いちゃったよ。
カレー臭。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
m(_ _ )m
早ければ30代、多くは40代頃に発症し、
これが悪化すると、半ば無意識に呪いの言葉が口をついて出てしまうという。
その言葉を吐いた瞬間、辺りの空気は凍りつき、女たちは白目をむいて
口々に「寒い…」と体を震わせ、男たちは魂を抜かれたような薄ら笑いを浮かべ
言いようのない脱力感に襲われる。
酒の席になるとますます呪いは暴走し始め、人の言葉尻を捕らえては
話の腰を折ってまで、呪いの言葉を周囲に浴びせることもあるという。
…その呪いは、通称「オヤジギャグ」と呼ばれる。
文化人類学上では「ダジャレ」の一派として分類されるものであるが、
周囲に与える悪影響の深刻さから、黒魔術の一種ではないかとする説もある。
とりわけ若い女性たちからは忌み嫌われるものであり、
たとえ社会的に高い立場にいようとも、この呪いに毒されたが最後
好感度の著しい低下は避けられず、同僚や家族からは冷たい視線を浴びせられ、
仲良くしてくれるのは自宅のワンちゃんだけ…という境遇に堕ちる者もいる。
少数ではあるが、呪いの果てに
その愛すべきワンちゃんからも吠え立てられるようになったという
哀しすぎる末路を辿ったケースも報告されている。
ちなみに、私が20歳の頃にバイトしていた店の支配人は
当時32歳という若さですでにこの呪いに骨まで犯されており
何か失敗するたびに
「しまったしまった島倉千代子」
何か困ったことが起きるたびに
「こまったこまったこまどり姉妹」
と言わずにはいられないという重症患者であった。
一説によると、「オヤジギャグ」を口にするとき
オヤジの脳内には快楽物質が分泌されているのだとか。
呪いの魔力おそるべし。
これでは止めたくても止められないのは無理からぬこと。
現在、この呪いを浄化する術(すべ)は確立されていないが
唯一、笑いの感性を磨くことにより、呪いの効力を減じることが
可能であるらしい。
というわけで、忌まわしき「オヤジギャグ」の呪いを振り払いたいと願う
男性諸氏に、ささやかではあるが私から処方箋をしんぜよう。
サンドウィッチマン「美容室」
最近の芸人の中で、コントの面白さは随一。
“ダウンタウンのごっつええ感じ”より MR.BATER
「ごっつええ感じ」には傑作コントが数多くあったが
その中でも特に面白かったもののひとつ。
これ以外にオススメできるのは、
タカ&トシのコントや、ナイツ、中川家、爆笑問題の漫才などである。
あるいは「人志 松本のすべらない話」を見て
エピソードをより面白く聞かせるための“話の組み立て方”を学ぶのもよい。
これらを無視して、いきなり“はんにゃ”など10代の女の子を中心にウケている
芸人のネタを見ても、おそらく理解不能なので注意すること。
基本的に、「動き」で笑いをとるタイプのコントは
「オヤジギャグ」の呪いの浄化には不向きである。
先月の忘年会シーズンに続き、今月は新年会が日本各地で開催される。
その席で呪いに操られるままオヤジギャグを口走ってスベリ倒し、
自らを蝕む呪いの根深さに改めて気づく者も少なからずいると推測される。
今から笑いのセンスを磨こうとしても、それには時間が掛かる。
一泊二日の温泉旅行で急に健康になるヤツはいない。
たった一度の合格祈願で急に成績が上がるヤツはいない。
何事も積み重ねが肝要である。
YouTubeをはじめとした動画サイトでより多くの優れたお笑いに触れ
センスの向上に努めていただきたい。
他ならぬ私自身、いつオヤジギャグの呪いに取り憑かれても
不思議ではない年齢である。
幸い、今のところその兆候は見えないが。
“オヤジギャグとは無縁のシブイ中年”
オープンカー・オーナーたるもの、目指すのはコレだ。
笑いのセンス向上に努め、ウェストの引き締めに励めば
ほかに怖いものといえば加齢臭くらいのもの。
幸い、今のところその兆候は見えないが。
あ、そういえば今日、カレーを食べたらニオイが付いちゃったよ。
カレー臭。
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