シェパード中国物産家畜診療所のブログ

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徒然なるままに、牛のこと、エサのこと、農家さんのことを書いていきたいと思います・・・

珍しく雨天の岡山巡回からのスタートでした。

 

『晴れの国』とはいっても、雨は降るもんだ!と冷たい雨に震えながら思った次第でした。

「半袖はまだ早かった」と後悔しながら…(笑)

 

 

さて、今回はとある牧場で珍しい「大量のもみ殻床」に遭遇しました。

九州では敷料におがくずを利用するところが多く、もみ殻派はそう多くはありません。

 

吸収性に優れるおがくずに対し、もみ殻はその逆でまったく吸収性がないことが特徴です。

それが故に尿は床面に溜まることはなくすぐに下に流れていきます。また、糞便の周囲を天ぷらの衣のように包んでくれるため、表面の衛生状態が悪化しにくいという利点もあります。床表面を乾燥させた状態で維持する力はおがくずよりも優れています。

 

ただ、その能力を発揮させるためには「モフモフ感がでるまでたっぷり敷く」ことが必要になります。

敷く量が少ないと、牛が歩き回ったらすぐにコンクリ面が見えてしまいます。少量ではクッション性はもちろん弱いですし、便を包む作用も尿を下に落とす作用もまったく期待できません。

 

 

そして、↑これ↑が今回遭遇したもみ殻床です。

みてくださいこの量!

 

指の第3関節まですっぽりと埋まってしまいます。

もちろん床はふかふかで、しっかりと乾燥していました。

 

しかもこの量を購入ではなくご自身で用意しているというのですからさらに驚きました。

便はもみ殻でコーティングされていますので牛体にベチャっとくっつくこともなく、牛の体はとてもきれいでした。

 

もみ殻を利用する場合はふんだんに!

それを十分に実践されている農家さんとの新たな出会いに感謝です!

 

                                         

                                        シェパード 戸田克樹

 

 

 

 

私は繁殖母牛の状態をチェックする際、できるだけ牛の後ろ側へ回って確認しています。

もちろん、普段の管理では牛を頭側から見ることが多いと思います。
採食状況や表情、鼻汁の有無などは前から見た方が分かりやすいためです。

しかし、繁殖母牛の栄養状態を評価する際には、“後ろから見る”ことが非常に重要だと感じています。



牛の栄養状態の指標として、よく用いられるのがボディコンディションスコア(BCS)です。
BCSにはさまざまな評価方法がありますが、私は主に骨盤周囲や肛門周囲の脂肪の付き方を見ながら数値化しています。

BCSは牛群全体の栄養状態を把握する上で非常に参考になります。
特に重要なのは、「BCSが高いか低いか」だけではなく、牛群としてBCSがどう変化しているかを見ることです。

例えば、分娩前後でBCSが大きく低下している群では、泌乳などによるエネルギー不足が疑われます。
こうした状態は、繁殖障害の原因になるだけでなく、乳質低下による母乳性白痴のリスク増加などにもつながる可能性があります。

一方で、こうしたBCS評価に重要な骨盤や肛門周囲は、牛の後躯に位置しています。
そのため、頭側からだけでは意外と見えづらいことが少なくありません。

だからこそ、BCSを確認するときは、一度後ろへ回ってみる。
それだけでも見えてくる情報はかなり変わります。

実際、視点を少し変えるだけで、新しい気づきが得られることは現場でもよくあります。

ぜひ一度、牛を“後ろから”見てみてください。
普段は見えていなかったサインが、意外とそこに隠れているかもしれません。

 

シェパード 橋本

こんにちは!

シェパード獣医師の戸田です。

 

中国地方は冷たい風が吹き荒れていましたが、それでも牛舎や道路沿いにたくさんの桜が咲き誇っており春を感じる巡回期間となりました。

 

気温が高くなってきたせいか、子牛の食欲が上がってきた牧場も多く見受けられました。

 

「同じ量やってるのにエサがなくなるのが早い」

 

「エサやってるのに、まだ欲しそう」

 

そんな話をする農家さんにぜひお伝えしたいのです。

そう!「食べるならどんどんやってみましょう」と!

 

実は、牛は月齢が若ければ若いほど食べたものが見につくのです。

出荷前にどんなに食べても体重はそこまで変わりませんが、哺乳期は日々体重が増えます。

同じ牛であっても、その成長率は大きく異なります。

 

本人が食べたい時期(食べられる量が急に増えた時期)がきたら、マニュアルにとらわれずにエサを増量してあげましょう。

もちろん、下痢をしてしまわないかが心配ですから増量後は便性状のチェックは必須です。

また、増やし続けると突然たくさん残すこともありますから増やす量も調整してあげなければいけません。

 

気候が安定している時期はお腹もすくのかもしれません。

エサがないと牛は大きくなりませんので、食欲が増えてきたと感じたらエサを切らさないように小まめにエサ箱や飼槽を確認してあげましょう。

 

 

空っぽだったらちょこっとでも足してあげてください♪

 

                                            シェパード 戸田克樹