シェパード中国物産家畜診療所のブログ

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徒然なるままに、牛のこと、エサのこと、農家さんのことを書いていきたいと思います・・・

繁殖牛では、分娩後の管理について、あらかじめルールを決めておくことが大切です。

例えば、
「分娩後何日から発情を注意して見るか」
「何日までに発情がなければ獣医師に診てもらうか」
といった基準です。

こうした基準が決まっていないと、「そろそろ発情を見る時期かな」「まだ少し待ってもいいかな」と、その時々の判断に任されやすくなります。特に、従業員さんが複数いるような少し規模の大きい農場さんでは、人によって判断が変わらないように、明確なルールを決めておくことが重要です。

一方で、具体的な日数はすべての農場さんで同じにする必要はありません。自然哺乳か人工哺乳か、牛の栄養状態、分娩後の回復具合、農場さんの管理体制などによって、適切な時期は変わります。そのため、具体的な日数については、獣医師などに相談しながら農場さんごとに設定しておくのがよいと思います。

ただし、子宮や卵巣の回復が遅いからといって、授精開始や診察の時期をどんどん遅く設定すればよいわけではありません。回復の遅れが目立つ場合には、分娩前後の栄養状態、飼料設計、BCS、分娩後の疾病などを見直し、子宮や卵巣の回復そのものを改善していくことが大切です。

 

↑子宮や卵巣に異常があるまま放置されていることも・・・

 

シェパード橋本

お久しぶりです。

 

夏まっさかりの鹿児島から向かったせいか、

岡山や広島の訪問先では「おや?涼しいぞ???」

と、驚くことも少なくありませんでした。

 

しかし、農家さんに聞くとやはり「暑い日は暑い!」とのこと。

天気が悪かったことも影響しているのでしょうが、たまたま涼しい期間の巡回となりました。

 

鹿児島からやってきた私が涼しいと感じたとしても、夏はその暑さから基本的に繁殖成績は悪くなります。

私たち人間もそうなのですが、暑いとどうしても動きが鈍くなります。

さらに牛はルーメンという発酵タンクを抱え、皮膚や皮下脂肪層は暑く、さらにその上を黒い毛が覆ってる状態で活動しています。

 

そうなると、暑い時期に発情行動をバリバリ示す!というのも難しくなってしまうのも仕方ありません。

さらに、強いストレスを感じるとコルチゾルというストレスホルモンの分泌量が増えます。

このホルモンは肝臓での糖・脂質・タンパク質代謝機能を亢進したり、炎症を抑えてくれたりといった良い作用もあるのですが、分泌量が多すぎたり、慢性的に分泌量が多い状態が続くと、それによって繁殖系のホルモン分泌に影響を及ぼすようになってしまいます。

 

ストレスになんとか対抗しないといけないときに、発情している場合じゃない!

という体になってしまうのです。

 

 

そのため、夏に繁殖成績が落ちやすい牧場では暑熱対策は必須です。

環境温度を下げるための畜舎へのハード面でのアプローチもいろいろとありますが、まずは固形塩を切らさない、粗飼料の品質にいつもより気を配る、ビタミン補給を積極的に行う、といった母体のケアを行ってあげましょう。

とにもかくにも「できることからひとつずつ」行うことが大切です。

 

 

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ちなみに、とある牧場では舎内ミストが稼働していて、それはそれは涼しかったです。

牛さんたちもゆったりと座って気持ちよさそうでした。

 

 

 

シェパード 戸田克樹

今回も3日間中国地方を巡回させていただきました。

 

私たちは巡回の際に、農場さんで使用されている添加剤や薬剤をできるだけ詳細に確認するようにしています。確認するポイントはいくつかありますが、その一つが有効成分の濃度です。

例えば、同じ成分を含む製品で名前が非常に似ているものでも、有効成分が10%のものと20%のものがあったりします。これらは同じ10mLを使ったときに投与される有効成分量は2倍違います。つまり、製品としての使用量が同じでも、牛に入る有効成分量は同じとは限りません。これは薬だけでなく、ビタミン剤、ミネラル製剤、飼料添加剤などでも同じです。

製品を変更したときや、似たような製品を使うときは、「何mL使うか」「何g使うか」だけでなく、「有効成分がどれだけ入るか」まで確認することが大切です。

特に、以前使っていた製品と同じ感覚でそのまま使用すると、意図せず少なすぎたり、多すぎたりすることがあります。似た製品ほど、まず有効成分の濃度を確認してみてください。