シェパード中国物産家畜診療所のブログ

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徒然なるままに、牛のこと、エサのこと、農家さんのことを書いていきたいと思います・・・

ご無沙汰しております

シェパードの戸田です。

 

寒波が列島を襲った2/8㈰から岡山広島方面におじゃましました。

移動中も雪まみれ。とにかく寒い&寒い!牧場巡回中も、長靴の中で足の指が凍えてしまって大変でした。

 

今回はとある牧場さんで

「生まれてからミルク全然飲まない…」

という相談を受けたことがありました。

 

熱もないし下痢でもないのになぜ???

 

その子牛は生後10日目。座っていることが多く、「ミルクを吸おうとするけどちょっと吸ってすぐにやめてしまう」

という状態でした。

 

お臍の異常はなし

肋骨も折れてない…

でも、呼吸が少し浅くて速いぞ…もしや…

 

聴診の結果、右胸部で「ピューピュー」という口笛のような音が聞こえました。

確認すると、母牛は初産で分娩時は産道狭小の超難産だったようです。

分娩時に産道で胸部圧迫を受け、肺にダメージを受けたのでしょう。

 

おそらく、ミルクを吸おうとすると激痛が走るため吸えないのでは?

と推測。鎮痛剤の投与をその日から投与したところ、翌日のお昼には勢いよく飲んでくれました!

 

ミルクを飲めないほどの激痛だったとは…

生まれて間もないのに、よく耐えてくれました。

 

冬は体温維持すら子牛にとってはたいへんな季節です。

ミルクをたっぷり飲めるよう、エサをしっかり食べられるよう、できることはすべてやってあげたいですね

 

シェパード 戸田克樹

今回の巡回では、岡山、山口、鳥取の3県に伺いました。

1月ということで全体的に気温が低く、場所によっては雪も降っていました。

 

そんな中、とある農場さんでこんな牛さんが。

 

 

白癬です。今のような冬場に白癬が増えるような場合は、寒冷によるエネルギー(カロリー)不足からの免疫低下が影響している可能性があります。この免疫低下は風邪や肺炎などの呼吸器病の発生にもつながることがあるため、要注意です。

 

対策として、脂肪酸カルシウムや圧片トウモロコシの添加でエネルギーを補給することが有効です。添加量に関しては、牛の状態をみながら飼料メーカー様やかかりつけの獣医師にご相談いただければと思います。

 

シェパード 橋本

鹿児島はずっと夏が終わらなかったのに、12月に入り一気に冬になった感じです。

今回は広島と岡山を中心に巡回を行ってきました。特に広島は風が強く、ずっと縮こまっていました。寒いです!!!

 

 

さて、今回はとある牧場でとっても嬉しいことがありました。

それがこちら!!!!

 

 

そうです!おがくずを敷かれたただの床面です!

 

実は、こちらの牧場はハッチ卒業後の下痢に悩まれていた牧場でした。

糞便にコクシジウムのオーシストを多数確認したため、移動時にトリトラズル製剤を経口投与する方法を試してみたのです。

その結果…床がきれいなまま1か月近く交換しなくてもよい状態が保てるようになっていました。

これまでは頻繁におがくずを足さなければならず、それでも水下痢を飛ばすので沼のようになることもありました。

それがこの状況です。素晴らしい変化です!

 

ただ、問題はコスト・・・

ちょっと経費がかかりすぎ問題が新たに発生したので、次の対策を思案中です。

 

それでも、課題解決に向けて、ひとつ光が見えたのはたいへんよかったです。

課題解決の大きな一歩はやはり「原因究明」です。

 

戸田