二重の左右差と目頭切開の傷跡が同時にある場合の、

評価の順序についてご説明する記事です。

二重の左右差と目頭切開の傷跡、どこから手をつければよいのでしょうか?

二重のラインが左右で違って見えるうえに、目頭には以前受けた目頭切開の傷跡まで残っていて、どちらから先に治せばよいのか悩んでいませんか?

 

この二つは同じ目元に一緒に見えるため、一つの問題のように感じられます。

 

しかし、一方を治せばもう一方も自然に改善するという関係ではなく、それぞれ異なる組織の層で生じている別々の問題です。

 

そのため、それぞれを個別に評価したうえで、手術の順序と範囲を決める必要があります。

 

今回は、目元整形を専門的に行うシウォン整形外科が、二重の左右差と目頭切開の傷跡が同時にある目元をどのように評価し、手術計画を立てるのか、実際の症例とともに詳しくご説明します。


なぜ二つの問題を別々に確認する必要があるのでしょうか?

二重のラインは、皮膚と眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)の間に形成された癒着(組織同士がくっついて固定された部分)の高さや形によって決まります。

 

再手術を繰り返している場合、癒着の位置が左右で異なって残ったり、ラインが途中で折れ曲がったりすることがあります。

 

さらに、後方の組織が下がり、厚みが均一ではなくなることで、二重のラインが角張って見えることもあります。

 

一方、目頭の状態は、以前の目頭切開によって皮膚とその下の組織がどのように治癒したかによって変わります。

 

目頭切開の際、組織を十分に緩めるために広い範囲を剥離(組織を分けてはがすこと)すると、傷跡が厚くなったり、皮膚が水かきのように引っ張られる変形が生じることがあると、眼形成分野の学術誌でも報告されています。

 

また、組織が治癒した部分が周囲よりへこんで見える陥凹した傷跡(depressive scar)として残ることもあります。

 

つまり、二重のラインを整えても目頭の傷跡が変わるわけではなく、目頭切開修正を行ったからといって二重の左右差がそろうわけでもありません。

 

そのため当院では、カウンセリングの際に二重のラインと目頭をそれぞれ別々に確認し、一方の手術による改善をもう一方に期待することはありません。

 

二重の左右差と目頭切開の傷跡が生じる組織の層が異なることを比較した表


一度に手術する場合と、分けて行う場合はどのように決めますか?

二つの部位が互いに離れていて、回復に与える影響が少ない場合には、一度に手術を行うことで回復期間や患者様の負担を減らすことができます。

 

ただし、複数回の手術によって組織が薄くなっている場合や、一方の手術範囲が広く、回復に時間がかかると予想される場合には、手術を分けて行うこともあります。

 

どちらが適しているかは、写真や言葉だけで決めることはできません。

実際に組織の厚みや柔軟性を確認したうえで判断する必要があります。

そのため、同じ再手術であっても、手術計画は目の状態によって異なります。


希望するラインと、実際につくることができるラインが違う場合はどうしますか?

眉毛と目の距離が近い目元では、幅の広い二重ラインが似合いにくく、つくったとしても維持しにくい場合があります。

 

そのため、希望する形をそのままつくるのではなく、その目で無理なくつくることのできる範囲の中で形を整える方向で手術計画を立てます。

 

目頭についても同じ考え方です。

目と目の間隔をご本人がどのように感じているのか、また涙丘(目の内側にある赤い部分)の露出をどの程度変えたいのかをまず確認します。

 

露出を変えたくないというご希望がある場合には、その範囲を維持しながら、傷跡のある部分のみを整えます。

 

二重再手術と目頭切開修正を計画する際に確認する順序をまとめました。


実際の症例:

目頭切開修正と二重再手術を同時に行ったケース

 切開法二重再手術・目頭切開修正前二重の左右差 + 目頭切開の傷跡

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)正面注視

 

複数回の目元手術を受けた患者様です。

二重手術を2回、目頭切開と目尻切開を受けており、さらに目頭切開修正も一度受けた状態で来院されました。

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)上方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)右方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)左方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)45度側面

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)側面注視


 

 切開法二重再手術・目頭切開修正前の状態チェック

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前の状態チェック(26.07.23)

目頭の陥凹した傷跡(蒙古ひだの浮き)

 

目頭切開を行った部位に、医原性の蒙古ひだと陥凹した傷跡(蒙古ひだの浮き)が確認されます。

二重の左右差

 

左右の二重ラインに左右差が確認されます。

カウンセリングで確認した内容は以下の通りです。

 

二重のライン:左右で異なって見え、ラインが途中で折れ曲がり、後方が下がっていました。また、厚みが均一ではなく、角張って見える状態でした。

 

目頭:左右ともに明らかなへこみが確認されました。

 

目と目の間隔:ご本人は現在の距離が適切だと感じており、涙丘の露出は変えたくないというご希望でした。

 

眉毛と目の距離が近く、幅の広い二重ラインには適していない目元でした。

そのため、現在より幅をわずかに広げ、角張ったラインを曲線に整える方向でデザインしました。

 

手術では上まぶたの脂肪量を減らし、後方の下がった組織を切除しました。

目頭については、涙丘の露出を変えない範囲で目頭切開修正を行いました。

 

この患者様には、二重の左右差を改善するために切開法二重再手術を、目頭の傷跡を改善するために目頭切開修正を行いました。


 

患者様ご提供の手術前の自撮り写真

患者様ご提供の手術前の自撮り写真

患者様ご提供の手術前の自撮り写真


 

   

実施した手術

切開法二重再手術

ハム目改善術

 

目頭切開修正

● 二重皮弁術
● 傷跡除去術
● 筋肉縫合術
● 皮膚再配置
● V-Y-Z皮弁術

 

シウォン整形外科

 


 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、7日後(26.08.04)正面注視

手術直後から2か月まで、どのように経過しますか?

手術直後は腫れや内出血があり、二重のラインが実際より高く、厚く見えることがあります。この時期の状態は最終的な形ではないため、この段階で左右差を判断することはありません。目頭も腫れているため、変化を判断することは難しい時期です。

 

手術後1週間ほどで抜糸を行います。抜糸後も腫れは残っており、二重のラインが徐々に安定していく途中です。左右で腫れ方が異なることで、左右差があるように見えることもあります。

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、7日後(26.08.04)上方注視

7日目は腫れによって、二重のラインが実際より厚く見えます。

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、7日後(26.08.04)左方注視

7日目の目元です。この時期の形は最終的な結果ではありません。

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、7日後(26.08.04)45度側面


 

 切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目の経過

 

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)正面注視

 

2か月目の経過では、左右の二重ラインの差が軽減し、目頭切開修正によって目頭の傷跡にも改善が見られました。

 

ただし、これは一人の患者様の経過記録であり、組織の状態によって経過は異なる場合があります。

 

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)上方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)右方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)左方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)45度側面

切開法二重再手術・目頭切開修正 2か月目(26.09.28)45度側面


 

 切開法二重再手術・目頭切開修正前と2か月後の比較

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)正面注視

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)上方注視

手術前と2か月目の目頭を比較した写真です。

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)左方注視

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)45度側面

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)45度側面

 

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)比較


患者様ご本人によるリアルな口コミ

 

切開法二重再手術・目頭切開修正前(26.07.28)、2か月後(26.09.28)比較

 

二重の左右差と目頭切開の傷跡が同時にあった症例について、手術計画と2か月目の経過をまとめました。


二重の左右差と目頭切開再手術について、よくあるご質問

Q1. 二重だけ先に治して、目頭切開は後から行ってもよいですか?

二つの部位が互いに与える影響が少ない場合には、一度に行ったほうが回復に伴う負担を減らすことができます。

 

ただし、組織が薄い場合や手術範囲が広く、回復に時間がかかると予想される場合には、手術を分けて行うほうが適していることもあります。

 

どちらの場合も、組織の状態を直接確認したうえで判断します。

また、分けて手術を行う場合でも、それぞれどの範囲まで手術が必要なのかについては、最初の段階で一緒に整理します。


Q2. 二重のラインが左右で違う場合、両側を同じ幅にすればよいですか?

数値上同じ幅にしたからといって、必ずしも同じ形に見えるわけではありません。

まぶたの厚み、眉毛との距離、下がっている組織の量などが左右で異なるためです。

 

そのため、単純に同じ高さにそろえるのではなく、それぞれの目で自然に維持できる曲線を探す方向でデザインします。


Q3. 希望するだけ二重の幅を広げることはできませんか?

眉毛と目の距離が近い目では、幅の広いラインは似合いにくく、維持することも難しくなります。

 

そのため、可能な範囲の中でわずかに幅を広げ、形を整えるように計画します。

このような方法のほうが、時間が経過した後も無理なくラインを維持できる形に近くなります。


Q4. 目頭切開をもう一度行うと、目と目の距離がさらに近くなったり、遠くなったりしますか?

目頭切開修正の目的は、以前の手術によって生じた傷跡やへこみを整えることであり、目と目の間隔を新たに変えることではありません。

 

目と目の間隔や涙丘の露出を変えたくない場合には、そのご希望をカウンセリングであらかじめ確認し、その範囲を守りながら手術計画を立てます。


シウォン整形外科では、このような目元をどのように評価しますか?

まとめると、手術直後は腫れがあるため結果を判断せず、手術後1週間で抜糸をした後は二重のラインが安定していく過程を確認します。

 

そして2か月目には、左右差と目頭の変化を確認します。

今回の症例では、2か月目の経過で左右差が軽減し、目頭の傷跡にも改善が見られました。

二重のラインと目頭は別々に評価し、単に「希望する形」ではなく、その目で無理なくつくることのできる形へ整えます。

 

シウォン整形外科

複数回の手術を受けたにもかかわらず、二重のラインが左右で違って見え、さらに目頭に傷跡まで残り、鏡を見るたびにストレスを感じてこられた患者様のお気持ちに、シウォン整形外科は深く寄り添いたいと考えています。

 

当院では、無理な手術をおすすめすることはありません。

 

1対1のカウンセリングを通して、二重のラインと目頭の組織の状態をそれぞれ客観的に分析し、できる限り無理のない、安全な手術計画をご提案します。

 

一度に行うのか、分けて行うのか、またどの範囲まで手術が可能なのかを誠実にご説明し、細やかな診療を行ってまいります。


 

 

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