二重手術後、左右の二重の高さが合わず、鏡を見るたびに気になっていませんか?

結論から申し上げると、左右非対称だからといって、目つき矯正まで再び行う必要があるとは限りません。目を開ける力に左右差がなく、二重ラインの高さだけがずれている場合は、ラインの構造を整え直すことで左右差を改善できます。

 

左右非対称に見える原因は、大きく2つに分けられます。目を開ける力、つまり上眼瞼挙筋(levator palpebrae superioris)の働きに左右差がある場合と、目を開ける力は同じでも、二重ラインが形成された高さだけが異なる場合です。

 

前者では目つき矯正を改めて検討する必要がありますが、後者で目つき矯正まで追加すると、不要な処置が加わり、目が開きすぎる可能性があります。そのため、再手術の計画を立てる前に、この2つの原因を鑑別する必要があります。

 

今回は、シウォン整形外科で行った二重ラインの再手術および目頭切開修正の術後2か月の実際の症例を通じて、二重ラインが原因となる左右非対称(asymmetric double eyelid)の鑑別基準と修正範囲についてご説明します。

 

 切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)正面視

 

二重の左右非対称と目頭の形の改善を希望され、来院された患者さまです。

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)上方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)下方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)閉眼時

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)左方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)右方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)45度斜位

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)45度斜位

 

 切開法による二重の再手術・目頭切開修正術前の状態チェック

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前の状態チェック(26.07.02)

ソーセージ目、二重のデザインの左右差による二重の非対称

医原性蒙古ひだ

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前の状態チェック(26.07.02)

医原性蒙古ひだ

蒙古ひだの浮き上がり(蒙古ひだ+陥凹瘢痕)

 

初診時に確認された問題は、以下の4つでした。

  • 1つ目は、左目(写真上では右側)の二重ラインが反対側より高い位置にあり、複数の重なったしわとともに、より厚みのある二重が確認されたことです。
 
  • 2つ目は、両目とも瞼板前部に厚みが認められる、ソーセージ目(pretarsal fullness、瞼板前部肥厚)の所見が確認されたことです。
 
  • 3つ目は、以前の目頭切開によって、目頭に医原性蒙古ひだと蒙古ひだの浮き上がりが残っていたことです。

こちらの患者さまは、目を開ける力そのものの問題(眼瞼下垂)よりも、二重のデザインの違いとソーセージ目が原因となって、二重の左右非対称が生じていると判断しました。その根拠は、以下のとおりです。

  • 額の筋肉を使わなくても、左右の目を同じ高さまで十分に開けられること:上眼瞼縁から瞳孔中心までの距離(MRD1)は左右とも3mmで同一。
 
  • 上眼瞼挙筋機能(levator function)は左右対称であり、正常範囲内(14mm以上)。

以上の所見から、そのように判断しました。

 

目を開ける力に差がなければ、左右非対称の原因は、まぶたを持ち上げる機能ではなく、二重ラインが形成された位置と、そのラインが固定されている深さにあります。表面に現れている左右差だけでなく、ラインがどの組織の層に癒着しているのかまで確認する必要があるのは、このためです。

 

▶ 2つの原因を見分ける基準については、以下の記事にまとめています。

 

 

 

▶ 一方、目を開ける力が原因だったケースでは、術後の経過が異なります。

 

 

 

患者さまご提供の術前の自撮り画像

患者さまご提供の術前の自撮り画

患者さまご提供の術前の自撮り画像

Q1. 左右非対称の原因が二重ラインにあるのか、目つき矯正が必要な状態なのかは、どのように見分けますか?

まず、目を開ける力を確認します。額の筋肉を使わない状態で左右の目が同じ高さまで開くのであれば、目を開ける機能そのものに差はなく、その状態で残る左右差は、二重ラインが形成された位置に由来すると考えられます。

 

反対に、片方の目の開きが弱かったり、額を持ち上げて目を開ける習慣が認められたりする場合は、目つき矯正の対象となります。

 

この区別をせず、左右が異なるという理由だけで目つき矯正を追加すると、目が開きすぎたり、完全に閉じられなくなったりする問題が生じる可能性があります。

Q2. 二重ラインだけを整え直す場合、どこまで左右を合わせられますか?

以前に形成された二重ラインは、時間の経過とともに周囲の組織と癒着します。この癒着を残したまま新しいラインだけを加えると、上側に重複したしわが残ったり、時間が経つにつれて以前のラインが再び現れたりします。

 

そのため、二重ラインの再手術は、単に新しいラインを作るのではなく、癒着した組織の層を剥離して適切な位置へ戻したうえで、希望する高さに再固定する手術として考えます。

 

こちらの患者さまの場合は、以前の二重の切開線に残った傷跡を除去すると同時に、ソーセージ目も改善することで、既存の切開線の傷跡を軽減し、二重の厚みを薄くすることも目標として手術を行いました。

 

▶ ラインの位置と形を変更した別の症例

 

 

 

Q3. 目頭切開修正を同時に行った理由は何ですか?

二重ラインは目頭から始まります。目頭の構造が崩れていると、ラインの始点が内側へ引き込まれ、左右のラインを同じ高さに整えても、目元の印象には依然として差が残ります。これは二重ラインの調整だけでは改善できない部分であるため、目頭の構造も併せて元の状態へ整える必要があります。

 

こちらの患者さまの場合は、以前の目頭切開後に生じた医原性蒙古ひだと、蒙古ひだの浮き上がり(蒙古ひだ+陥凹瘢痕)を併せて改善しました。また、涙丘の過剰露出も調整することで、目元全体の印象を整えました。

 

▶ 目頭切開修正で確認すべきポイントは、以下の記事にまとめています。

 

 

 

 

    

実施した手術

 

切開法による二重の再手術

ハム目の改善手術

 

目頭切開修正

 

● 二重皮弁術

● 傷跡除去術

● 筋縫合術

● 皮膚の再配置(skin redraping)

● V-Y-Z皮弁術

 

シウォン整形外科

 

 切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前と術後7日目の比較

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/正面視

 

手術直後に左右差があるように見えても、その時点で結果を判断することはできません。左右の腫れが同じ速度で引くわけではなく、処置が多かった側ほど腫れが引くまでに時間がかかるためです。

 

この時期の左右差を最終的な結果だと受け止めてしまうと、必要以上に長く不安を抱えることになります。

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/上方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/下方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/閉眼時

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/左方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/右方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/45度斜位

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後7日目(26.07.09)の比較/45度斜位

 

 切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月の経過

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)正面視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)上方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)下方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)閉眼時

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)左方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)右方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)45度斜位

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術後2か月(26.09.11)45度斜位

 

 切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前と術後2か月の比較

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/正面視

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正の術前と術後2か月を比較した写真です。

 

術前に認められた左右の二重幅の非対称が、大きく改善されている様子を確認できます。

 

術前に左目(写真上では右側)に認められた複数の重なったしわが改善され、滑らかな形になっています。また、左右の二重幅の差が改善され、術前と比較して非対称が大きく改善されている様子を確認できます。

 

同時に行った目頭切開修正によって、医原性蒙古ひだと蒙古ひだの浮き上がりも改善され、左右対称で落ち着いた目元へと変化している様子を確認できます。

Q. 手術の結果は、いつから判断できますか?

手術直後〜術後2週間:大きな腫れや内出血が引いていく初期回復期

 

「先生、抜糸をしたのに目がひどく腫れていて、目頭切開をした部分も赤いです。左右非対称になってしまったのではないでしょうか?」

 

はい。この時期に左右非対称に見えるのは、ごく自然な回復過程です。通常、術後5〜7日目に抜糸を行いますが、この頃までは大きな腫れや内出血が特に目立つ時期です。

 

抜糸後から術後2週間にかけて、目立つ大きな腫れは急速に引き始めます。

 

ただし、まだ左右の目で腫れが引く速度が異なるため、非対称に見えたり、二重ラインがハム目のように厚く見えたりすることがあります。組織が治癒する初期段階ですので、処方された眼軟膏を適切に塗布し、安心してお過ごしいただくことが何より大切です。

 

術後1〜3か月:傷跡が赤く硬くなる瘢痕形成期

 

「二重ラインが少しでこぼこしているように見えますし、目頭切開修正を受けた部分が手術直後より赤く、硬くなりました。修正した部分が元に戻ってしまうのでしょうか?」

 

術後1〜3か月は、傷を治癒させるためにコラーゲンの合成が活発になり、組織が硬く赤くなる「瘢痕形成・拘縮」が最も強く現れる時期です。

 

特に目頭切開修正を行った部分には、元の位置へ戻ろうとする張力が働くため、一時的に傷跡がより目立ったり、触れると盛り上がっているように感じられたりすることがあります。

 

患者さまが最も不安を感じ、鏡を見て落ち込まれることも多い時期です。しかし、傷がしっかりと治癒するために必要な自然な過程ですので、過度に心配する必要はありません。時間の経過とともに、徐々に柔らかくなっていきます。

 

術後6か月〜1年:組織の最終的な安定と結果の定着

 

「傷跡もずいぶん目立たなくなり、二重の厚みも自分の目のように自然に薄くなりました。」

 

これまで、不安な時期も長かったことと思います。

 

術後6か月が経過すると、硬くなっていた瘢痕組織が徐々に柔らかくなり、赤みも周囲の肌の色になじんでいきます。切開法による再手術で整え直した二重ラインも、細かな残存腫脹まで引くことで、最終的な厚みと曲線へと落ち着いていきます。

 

目頭切開修正を行った部分の切開線の傷跡も滑らかになり、ようやく目元の最終的な左右対称性と手術結果を客観的に判断できる、十分に安定した時期となります。

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/上方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/下方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/閉眼時

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/左方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/右方視

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/45度斜位

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較/45度斜位

 

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較

 

切開法による二重の再手術・目頭切開修正 術前(26.07.02)と術後2か月(26.09.11)の比較

 

二重の再手術を控え、「結局、目つき矯正まで再び受けなければならないのではないか」とお考えになる方は少なくありません。

 

しかし、左右非対称の原因が二重ラインにある場合は、目を開ける機能には手を加えず、ラインの構造だけを整え直すことで左右差を改善できます。

 

現在、左右の二重の高さが合わずにお悩みでしたら、手術範囲を広げる前に、原因が目を開ける力にあるのか、それとも二重ラインにあるのかを、まず確認することが重要です。

 

 

 

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