執筆:キム・チャンユン(形成外科専門医・シウォン整形外科代表院長)

年齢を重ねてから、「最近、どうしてそんなに疲れて見えるの?」と言われることが増えていませんか?

単に睡眠不足なのではなく、実際に上まぶたが下がってきていることが原因かもしれません。年齢を重ねると、上まぶたの皮膚が余ってたるみ、その余分な皮膚がまつ毛側に覆いかぶさることで、目が半分ほど隠れて見えるようになります。

 

これはメイク方法を変えたり、スキンケアを頑張ったりするだけで元に戻る変化ではなく、まぶたを構成する組織そのものに生じた構造的な変化です。そのため、まず何が原因でまぶたが下がっているのかを見極める診察が必要になります。

 

今回は、目元の美容整形を専門的に診療するシウォン整形外科が、江南・新沙洞で上眼瞼手術を検討されている中年の方に向けて、まぶたが下がる原因、手術によって実際に何を行うのか、回復の過程、そして事前に知っておいていただきたいポイントについて、できるだけ分かりやすく詳しくご説明します。

◆ 中年期のまぶたのたるみ、皮膚の問題?それとも筋肉の問題?

上まぶたが下がる原因は大きく2つに分けられます。この2つは名称も異なり、治療方法も異なります。

 

・皮膚弛緩症(dermatochalasis): 年齢とともに皮膚が余り、たるんだ状態です。目を開く力そのものには問題がなく、余った皮膚が視界を覆ってしまうことが主な特徴です。

・眼瞼下垂(ptosis): 目を開くための筋肉である上眼瞼挙筋(levator)の力が弱くなり、まぶたそのものが下がった状態です。

 

 

 

この2つを区別することが重要なのには、明確な理由があります。米国眼科学会(AAO)では、上まぶたの手術前の評価において、目を開く筋肉の機能を確認し、眼瞼下垂が隠れていないかを鑑別することが重要とされています。これを見落として皮膚だけを処理すると、手術後もまぶたの下がりが残る可能性があります。単に余った皮膚を切除するだけではなく、その下で目を開く力が十分に保たれているかまで確認する必要があります。

 

 

 

この時期に見られる変化は、韓国国内の統計にも表れています。健康保険審査評価院の資料を引用した報道によると、眼瞼下垂で診療を受けた40歳以上の患者数は、2018年の25,301人から2022年には37,420人へと、4年間で約48%増加しました。ただし、これはどの年代の相談が最も多いかを示す資料ではありません。

 

また、実際に学術研究の対象となった患者の平均年齢は50~70代にわたっています。そのため、40代は眼瞼下垂が最も多く見られる年代というよりも、目元の変化が始まり、自分自身でも気づきやすくなる時期と理解するほうが適切です。

 

皮膚弛緩症と眼瞼下垂の違い

◆ 上眼瞼手術では、まぶたの何を整えるのでしょうか?

米国眼科学会の資料によると、上眼瞼形成術(upper blepharoplasty)は、余分な皮膚、目を閉じる働きを担う筋肉である眼輪筋(orbicularis oculi)の一部、そしてまぶた内部の脂肪を必要に応じて整える手術です。たるんだ皮膚によって隠れていた二重ラインが再び見えるようになったり、新たな二重ラインが形成されたりすることは、この処置に伴って生じる結果です。

 

ここで、一般的に一括りにされて説明されることの多い2つの手術について、正確に区別しておきましょう。目を開く筋肉を引き締めて、目を開く力そのものを補強するのが眼瞼下垂矯正術(一般的に「目つき矯正」と呼ばれる手術)であり、たるんだ皮膚を整える上眼瞼手術とは別の手術です。診察によって眼瞼下垂が確認された場合には、2つの手術を同日に行うこともありますが、皮膚を切除したからといって、目を開く力が自然に強くなるわけではありません。

 

もう一つ重要なのは、「どれだけ切除するか」ではなく、「どれだけ残すか」という考え方です。皮膚を過剰に切除すると、目を完全に閉じることができない兎眼(lagophthalmos)が生じる可能性があります。

 

そのため、単に多く切除すればよい手術ではなく、一人ひとりの皮膚の余りや眉毛の位置などを確認したうえで、必要な皮膚を残すための設計が重要になります。

 

上眼瞼手術(上眼瞼形成術)

・どのような手術か:余分なたるみのある上まぶたの皮膚・眼輪筋・脂肪を整える

・このような場合に検討:余った皮膚がたるみ、視界を覆っている場合

・傷跡の位置:二重のしわに沿って設計

 

目つき矯正(眼瞼下垂矯正術)

・どのような手術か:目を開く筋肉を引き締め、目を開く力を補強する

・このような場合に検討:目を開く筋肉の力が弱くなっている場合

・傷跡の位置:二重のしわに沿って設計

 

眉毛リフト(眉毛下切開など)

・どのような手術か:眉毛の下または上を切開し、たるんだ皮膚を上方へ引き上げて固定する

・このような場合に検討:元の目元の印象をできるだけ維持したい場合や、目尻側を中心にたるみがある場合

・傷跡の位置:眉毛のラインに沿って設計

 

上眼瞼手術・目つき矯正・眉毛リフトの比較

◆ おでこに力を入れる癖も、まぶたが原因なのでしょうか?

まぶたが視界を覆うと、人は無意識に眉毛を持ち上げて視界を確保しようとします。この動作を一日中繰り返すことで、眉毛を持ち上げる前頭筋(frontalis)が常に緊張するようになり、その結果、おでこの横じわが深くなったり、額から前頭部にかけて頭痛を感じたりすることがあります。

 

ただし、同じメカニズムによって、それまで無意識に持ち上げていた眉毛が元の位置へ下がるため、目と眉毛の間隔が以前より近くなる可能性があります。この変化が目元全体の印象にどのように影響するかは、事前に知っておく必要があります。もともと目と眉毛の距離が近い方の場合は、この変化が顔全体の印象にどのように作用するかまで、手術計画の段階で慎重に検討する必要があります。

◆ 回復期間と傷跡、どのくらいの期間を目安にすればよいのでしょうか?

回復期間については、韓国国内の一般的な案内と、学会・学術資料で示されている数値に目立った違いがあります。以下は、米国眼科学会および学術研究で確認されている基準を中心にまとめたもので、あくまで平均的な目安です。実際の経過には、組織をどの程度処理したかや、一人ひとりの回復力によって差があります。

 

腫れ・内出血: 通常10~14日程度持続(腫れは最初の24時間に一時的に強くなることがあります)

 

抜糸: 手術後7~14日

 

軽い日常生活: 手術後24~48時間以内に再開できる場合が多い

 

まぶたの感覚低下からの回復: 資料によって6~8週間、または2~4か月

 

再手術の判断: 少なくとも2か月以上経過してから

 

術後のケアとして確認されているものとしては、最初の24時間の冷却、2日程度は頭を高くして就寝すること、抗菌軟膏や人工涙液の使用、回復が完了するまでの紫外線対策などがあります。

 

一方で、一般的に案内されることのある「数日後から温める」といった方法については、信頼できる学会・公的機関の資料では十分に確認できないため、冷却・温罨法の方法や開始時期については、実際に手術を担当した医療機関の指示に従うことをおすすめします。

 

上眼瞼形成術の回復経過タイムライン

◆ 手術前に必ず知っておきたい副作用・合併症とは?

手術のメリットだけを知った状態で決めてしまうと、術後の回復過程で戸惑うことがあります。確認されている資料をもとに、事前に知っておいていただきたい項目をまとめました。

 

・感覚低下: 上まぶたの皮膚やまつ毛周辺の感覚が鈍くなることは、術後に予想される経過の一つです。資料によって6~8週間から2~4か月程度かけて、徐々に回復するとされています。

 

・ドライアイ・流涙: 文献で報告されている発生率は0~26.5%と幅があり、資料によって結果にもばらつきがあります。もともとドライアイがある方は、カウンセリングの際に必ずお伝えください。

 

・左右差・矯正不足: 左右が完全に同じ状態で回復するとは限らず、矯正が不十分な場合には追加の矯正を検討することがあります。

 

・兎眼(lagophthalmos): 皮膚を過剰に切除すると、目を最後まで閉じることが難しくなる場合があります。そのため、手術前のカウンセリングで安全な手術計画を立てることが重要です。

 

・慎重な判断が必要な場合: 重度のドライアイ、甲状腺眼症、凝固異常や抗凝固薬を服用している場合、また目を閉じた際に眼球が自然に上転するベル現象が認められない場合には、手術をより慎重に検討する必要があります。

 

◆ シウォン整形外科では、中年期の目元をどのように診察するのでしょうか?

シウォン整形外科は、目元の美容整形全般を専門的に診療するクリニックです。上眼瞼形成術をはじめとする目元の手術について、形成外科専門医であるキム・チャンユン代表院長が診断から手術設計まで直接行っています。

 

目の再手術や切開修正など、過去の手術によって生じた組織の状態まで改めて確認する必要がある診療にも取り組んできました。現在の目元において「何を残し、何を整えるべきなのか」を一つひとつ計測・確認したうえで、手術計画を立てています。

 

診療範囲: 目元の美容整形全般

 

診断・手術設計: 形成外科専門医キム・チャンユン代表院長が直接担当

 

併用の検討: 眼瞼下垂を伴う場合は、目つき矯正を併用するかどうかも含めて検討

手術前の診察では、目を開く筋肉の力、まぶたの縁の位置、眉毛とまつ毛の間に残っている皮膚の長さ、涙液膜の状態などを確認します。たるみの原因が余った皮膚によるものなのか、目を開く力の低下によるものなのかによって手術計画は変わり、両方が同時に存在するケースもあるためです。

 

◆ 私も当てはまる?セルフチェックリストで確認してみましょう

以下の項目に当てはまるものがある場合は、診察を受けて、何が原因となっているのかを確認することをおすすめします。

 

・目尻側のまぶたが下がり、目が半分ほど覆われて見える

・上方または外側の視野が遮られ、運転や読書、モニター作業などが不便に感じる

・余った皮膚同士が接触して、ただれたり刺激を感じたりしたことがある

・目を大きく開こうとして額や眉毛に力を入れる癖がつき、おでこのしわが深くなった

・目を開けることが重く感じられ、午後になるとさらに強く感じる

・アイメイクがきれいに仕上がらず、まぶたに余裕がなくなったように感じる

 

上眼瞼手術セルフチェックリスト

 

本記事は情報提供を目的としたものであり、具体的な診断や治療については、必ず医療機関でご相談ください。手術結果や回復の速度には個人差があり、眼瞼下垂の有無については実際の診察による確認が必要です。

◆ よくあるご質問(Q&A)

Q1. 上眼瞼手術と二重手術はどのように違いますか?

二重手術は、まぶたに二重ラインを形成したり、既存のラインを整えたりする手術です。一方、上眼瞼形成術は、年齢とともに余ってたるんだ上まぶたの皮膚や筋肉、脂肪を整える手術です。

 

さらに、目を開く筋肉の力が弱くなっている眼瞼下垂はまた別の問題であり、皮膚を切除するだけでは解決できません。

 

当院では、これら3つのうち現在の状態がどれに該当するのかを、まず計測・診察によって確認したうえで手術計画を立てています。そのため、ご自身の状態がどのケースに当てはまるのか分からない場合でも、診察を通して整理してご説明します。

Q2. 回復期間はどのくらいかかりますか?いつ頃から人に会えるようになりますか?

内出血や腫れは通常10~14日程度続き、抜糸は通常、手術後4~7日頃に行います。軽い日常生活であれば、24~48時間以内に再開できる場合があります。

 

当院では、処置する範囲や個人差を考慮したうえで、余裕を持ったスケジュールをご案内しています。回復速度には個人差がありますので、予定には余裕を持っておくと、より安心して回復期間を過ごしていただけます。

Q3. 傷跡が目立って残ることはありませんか?

切開線は上まぶたの自然な二重のしわに沿って設計し、目を開けた際に目立ちにくい位置に置きます。

 

ただし、切開線を外側へ過度に延長すると傷跡が目立つ可能性があるため、当院では残すべき皮膚の量と切開線の長さを計測したうえで設計しています。

 

初期には赤みを帯びて見える切開線も、時間の経過とともに徐々に薄くなっていくケースが多くあります。

Q4. 目が乾いたり、目を閉じにくくなったりすることはありませんか?

ドライアイは比較的よく報告されている術後の症状の一つで、文献で報告されている発生率は0~26.5%と幅があります。また、資料によって経過にも違いがあります。

 

目を最後まで閉じることができない兎眼は、皮膚を過剰に切除した場合に生じる可能性があります。そのため当院では、手術前に涙液膜の状態や残存する皮膚の長さを確認し、もともとドライアイがある方については、手術範囲をより慎重に設定しています。

 

手術直後に軽度の症状が現れる場合もありますが、適切なケアを行うことで徐々に改善するケースも多くあります。

Q6. 目つき矯正や下まぶたの手術を一緒に受けても大丈夫ですか?

眼瞼下垂が確認された場合には、上眼瞼形成術と目つき矯正を同日に行うことがあります。

 

ただし、上下まぶたの手術を一度に行うほうがより優れていると示す比較研究は確認されていません。そのため当院では、一度に多くの手術を勧めるのではなく、現在必要な矯正と、後から判断してもよい部分を分けてご説明しています。

 

どのような組み合わせが適しているかは、実際の診察結果によって異なります。

 

 

◆ 最後に

鏡を見るたびに、少しずつまぶたが下がってきていることを感じながらも、何から確認すればよいのか分からず、そのままにしてこられた中年期の患者様のお気持ちに、シウォン整形外科は深く寄り添っています。

 

まぶたのたるみは、単に「年齢のせい」と考えてしまうには、視野や額の筋肉まで複雑に関係している問題です。まず原因を正しく区別するだけでも、ご自身に適した選択肢がより明確になります。

 

当院では、無理に広い範囲の手術を勧めることなく、1対1のカウンセリングを通して、余っている皮膚の量、目を開く筋肉の力、眉毛の位置などを客観的に分析し、現在の状態に必要な治療計画のみをご提案しています。

 

中年期の目元が持つ本来の印象をできるだけ損なうことなく、目元の不快感や不便さを軽減できるよう、誠実に診療してまいります。

 

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位置:大韓民国ソウル特別市、 

江南区(カンナム区)新沙洞(シンサドン)狎鷗亭路(アックジョン路)28ギル19(2階) 

 

(Hanik Building 2nd Floor) 19, Apgujeong-ro 28-gil, Sinsa-dong, Gangnam-gu, Seoul 

 

 

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