人の第一印象を決める要素の中でも一番大事な要素である′目′
このように大事な′目′のイメージを決めるいくつかの要素の一つが
眼瞼(まぶた)の傾斜度です。眼瞼の傾斜度は
①下眼瞼と並行につながる架空の線
②内眼角と外眼角を繋ぐ架空の線
の二つで構成される傾斜で、一般的に7~9度の傾斜が平均値になります。
東アジア人の場合、このような眼瞼の傾斜度が平均より高く、
印象が強く見える場合が多いです。
次の症例でこのような部分を確認できます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 前(20.09.16)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 前(20.09.16)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 前(20.09.16)
近年、切開手術で新しく登場したのが′軸回し′です。用語に多少馴染みがないのでお問い合わせをいただくことが多いです。
軸回しを説明する前に、優先的に理解が必要な概念が′外眼角傾斜度(lateral canthal tilt)'です。この外眼角傾斜度という概念は、外眼角が傾いた程度を測定して目の傾きを測定することです。
傾斜値によって外眼角(目尻)が上がっている(上がった目尻)と判断したり、下がっていると判断(下がった目尻)できる客観的な基準になります。
外眼角傾斜度(lateral canthal tilt)を測定する方法は
①下眼瞼と並行につながる架空の線
②内眼角と外眼角を繋ぐ架空の線
を引いてその間の角度を測定します。
外眼角傾斜度の測定方法(正常値:7~9度)
平均的な外眼角傾斜度(lateral canthal tilt)は7~9度の間で、これよりも傾斜が激しい場合′目尻が上がっている′と表現できます。
ですが、東アジア人の場合欧米人とは異なるもう一つの特徴的な目の構造物があります。
それが内眼角(目頭)部位に位置した′内眼角贅皮′(Epicanthal fold)と呼ばれる構造物で、一般的に蒙古襞(Mongolian fold)という名称でより知られています。
蒙古襞による内眼角の位置の認識の差
このような蒙古襞は内眼角の軸が実際よりも低い位置に位置しているかのような錯覚を誘発します。
本症例の場合、深く窪んでいる内眼角贅皮(Epicanthal fold、蒙古襞)により、実際の内眼角の軸よりも低い位置から内眼角が始まっているような錯視効果をみせています。
このような場合、外眼角傾斜度が実際よりも激しく見えるという錯視効果を誘発し、結果的に本来の目よりも印象が強くみえてしまうことに影響を与えます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 手術前の状態チェック
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成手術前(20.09.16)
①眼瞼の傾斜度は平均値以内ですが、
②内眼角の軸が蒙古襞の影響で下から始まっているような錯視効果によって
③外眼角の傾斜度が激しいような感じがし、全体的に印象が強くなります。
④また、蒙古襞が深く濃いのと
⑤強膜(白目)の露出が少なく、傾斜が激しい形態を見せて
⑥横幅が狭く、目が窮屈に見える印象が確認されます。
当患者様は蒙古襞の改善のための目頭切開時に、内眼角の距離(目と目の距離)は大きく変わらないことを追加でご希望されました。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 手術デザイン
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 手術プラン
深く濃い蒙古襞は、目頭切開を行い、
下方に移動している内眼角(目頭)の軸を上方に引き上げ(軸回し)るために目上切開を行いました。
本症例の場合、蒙古襞を解決しながら、それと同時に目の距離の変化を最小限に抑えて軸回しを行う必要があったため、必ず目頭切開と目上切開を並行に行わなければならない状況でした。
手術後、抜糸直後、手術7日目の写真で、浮腫、腫れ、痣などが残っている状態です。これは時間の流れと共に徐々に消えていきます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 1週目の経過(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 1週目の経過(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成 1週目の経過(20.09.23)
目尻切開を通しては目の横幅(水平瞼裂:Palpebral horizontal fissure)を増加させ、きつい感じを改善させました。タレ目形成では強膜(白目)の露出度を増加させて下眼瞼の直線形態の傾斜部分を曲線形態に変化させ、柔らかくも清々しい目つきへの変化を試みました。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
内眼角の高さが下眼瞼と並行を成し、深い蒙古襞が改善されました。
これによって、目尻を下げてないのにも関わらず印象がより柔らかくなりました。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
下方を向いていた内眼角と鮮明な蒙古襞が目頭切開と目上切開を通して位置が上方に移動、軸回しされたことが確認されます。また、蒙古襞の改善も確認できます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目頭切開と目上切開を組み合わせて内眼角の距離(目と目の間の距離)が変わらずに矯正できた結果を確認できます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目尻切開により横幅が増加、垂れ目形成を通して強膜(白目)露出と曲線化された下眼瞼の傾斜で目が大きく清々しい目つきに矯正できた部分を確認できます。
このように、全体的な目のイメージに影響するそれぞれの要素を手術前に正確に評価することが成功的な切開手術に繋がります。本症例のように、蒙古襞の影響で外眼角の傾斜度が高く感じられるケースを多く接しています。
このような場合、目上切開時、軸回しを同時に行って全体的な目のバランスと印象を改善させられます。
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
目頭切開、軸回し目上切開、目尻切開、タレ目形成
術前(20.09.16)→ 術後(20.09.23)
シウォン整形外科では同じ名前の切開であっても、ケースに合わせて差別化した手術方法を使用しています。
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