258：切開法二重再手術2ヶ月目レビュー：ハム目と多重皺、二桁ピッキング無しに二重瞼を下げる

二重瞼のラインを下げる方法の内、最近一番よく使われる方法の一つは、通称『二桁ピッキング』と呼ばれる方式です。

二桁ピッキング手術法は既存の高い二重瞼を実際に低くできる方式ですので、高い二重瞼(high fold)を改善する手術法と言えますが、既存の二重瞼の切開線と新たに低くデザインされた二つの二重瞼が共存し、二つの異なる切開線を残すことになるというデメリットがあります。

切開法二重再手術＋ハム目改善の前

切開法二重再手術＋ハム目改善の前(22.09.06)

過去、他院で埋没法二重手術を受けた後、二重瞼が元の状態に戻り、ご来院なさった患者様です。

切開法二重再手術＋ハム目改善の前(22.09.06)

切開法二重再手術＋ハム目改善の前の状態チェック

切開法二重再手術＋ハム目改善の前の状態チェック(22.09.06)

過去行った埋没法二重手術が解けてしまい、微かになった二重瞼の形を確認できます。

切開法二重再手術＋ハム目改善の前の状態チェック(22.09.06)

また、過去に行った二重瞼のデザインが高く、腫れて見えるハム目の形と多重の皺が観察されます。

お客様提供の手術前の自撮り写真

当患者様は既存の二重瞼のデザインが高く、それによりハム目(pretarsal fullness、前瞼板肥厚症)とともに多重の皺が発生している状況でした。

そのため、この症状を改善するためには二重瞼を低くする矯正が必要になります。

ですが、二重瞼を既存より低くデザインし、既存の二重瞼の切開線をともに切除する場合、皮膚の切除量が増加しますので、目を開ける時に相変わらず二重瞼が大きく作られるようになります。当患者様はハム目と多重の皺の改善と同時に、全体的に二重瞼を薄くすることを希望されていたため、一般的な基準では二桁ピッキング方式の二重再手術が必要な状態でした。

ですが、二重瞼の切開線が二つ作られることはご希望されていなかったため、ハム目を最大限改善して二重瞼が薄くなる効果を期待し、切開法二重再手術とハム目の改善を行いました。

切開法二重再手術＋ハム目改善7日目(抜糸直後)レビュー

切開法二重再手術＋ハム目改善7日目(抜糸直後)レビュー(22.09.14)

切開法二重再手術とともにハム目の改善を行ってから7日(抜糸直後)が経過した様子です。

手術部位に発生した全般的な痣と腫れは、時間の経過とともに徐々に消えていきます。

切開法二重再手術＋ハム目改善7日目(抜糸直後)レビュー(22.09.14)

切開法二重再手術＋ハム目改善の前と7日後(抜糸直後)の比較

切開法二重再手術＋ハム目改善前(22.09.06)→7日後(抜糸直後、22.09.14)比較

切開法二重再手術＋ハム目改善2ヶ月目のレビュー

切開法二重再手術＋ハム目改善2ヶ月目のレビュー(22.11.09)

切開法二重再手術＋ハム目改善の前と2ヶ月後の比較

切開法二重再手術＋ハム目改善前(22.09.06)→2ヶ月後(22.11.09)比較

切開法二重再手術とハム目を改善する前と2ヶ月後を比較した画像です。

手術前に観察されていた二重瞼の戻り、多重の皺、膨らんだ感じのハム目が全て改善されたことを確認できます。

それに加えて、手術後に二重瞼がきれいに整えられると同時に、手術前に比べて薄く作られた二重瞼の形を確認できます。

切開法二重再手術＋ハム目改善前(22.09.06)→2ヶ月後(22.11.09)比較

ハム目(pretarsal fullness、前瞼板肥厚症)が改善されれば、膨らんで上眼瞼が下によく下がらなかった症状が緩和され、それ自体で目を開けた時に二重瞼が薄く作られるようになります。

さらに、膨らんでいた部位をきれいに整え、より薄く見える錯視効果も期待できます。

ですので、必ずしも二桁ピッキングの方式でなくても、二重瞼を薄く作る方式の手術が可能です。