三島スカイウオークからはいったん三島市街地におり、御殿場まで北上し、ここで国道138号線に入る。
陸上自衛隊東富士演習場、篭坂峠を素通りして、山中湖へ出る。
ここから富士吉田市方面への道を進んでいると、森林地帯の中に右へ忍野八海への道路標識が出る。
森林の中から景色が急に開けたところに忍野村がある。
忍野八海は富士山や周囲の山々から出る伏流水、地下水がたまった所である。
ここが信仰の対象地として世界文化遺産にも登録され、近年急に観光地化が進んだ。
駐車場がたくさんあり、少し遠かったが、空いているところにすぐに入った。
ここは車でしか行けないが、乗用車で来るのは日本人、観光バスやマイクロ観光バスは外国人観光客である。
江戸時代の農村の街並みの中を歩くといくつかの池が見えてくる。
ここはアジア系観光客に大変人気があり、もちろん欧米人も混ざ
っているが、約8割は外国人だと感じた。
自分の見たところでは多いのは中華系だが、これはたぶん台湾人と香港、シンガポール人だろう。
大陸中国人はかつてほど多くないだろう。
中華系観光客は大阪から中央高速沿いの山並みと石和温泉、富士山観光を好むという。
これもその流れだろう。
多分率からいうと韓国人が一番多いだろうが、こちらは仲間内でしゃべりさえしなければ、日本人とあまり区別がつかない。
東南アジア系、イスラム教徒インドネシア人は、外観、服装などからすぐにわかる。
土日になれば日本人の一般観光客の比率は高くなるだろう。
ここは初めて行ったが、きれいな伏流水の池と藁ぶき屋根の古風な家、それに正面に構える富士の絶景がよくマッチした非常に良い場所だと感じた。
白川郷、木曽の宿場、そして忍野八海などクールジャパンを感じさせる外国人を引き寄せる魅力は十分にある。
池の中にはコイが泳いでいた。
この魚は清水の中で何を食べているのかと思った。
餌付けをしているのだろうか。
しかしここでは自分は何も食べなかった。