アラブ人街は市の中心部、地下鉄(MRT)のブギス駅の近くにある。
マーライオンから歩いてもそう遠くはない。
高いビル群の間からもこのスルタンモスクは目立つので、これをめがけていけばよい。
この周辺にアラブ人街がある。
街路はアラブの雰囲気だ。
たぶんここは日本から一番近いアラブである。
自分はかつてピースボート(格安世界一周船旅ツアー)でカイロやドバイまでは行ったことがある。
アラブの庶民の町の雰囲気は結構好きだ。
日本にはほぼ紹介されていないので、異国の匂いが漂う。
この彩色の皿はトルコでも見た。
見るからにきれいな皿だ。
アラブ料理を食べるためのレストランを探した。
店の前にはメニューの写真が貼られているが、あまりエキゾチックなものはない。
この食材は日本にもあるが、ソースや香辛料、あぶらがちがうのか。
ただし値段は高い。
1シンガポールドル100えんで計算しするとそれはよくわかる。
適当な店に入った。
そしてアラブ的なものを注文した。
プレートに乗った定食である。
これでほぼ3000円。
見かけると中央にサラダ。
かつてのピースボートの旅でトマト、キュウリ、玉ねぎはどこにでもあることがわかった。後は何だろう。要するに煮物、炒め物、デザート。アラブ料理はオリーブオイルが大量にかけられ、香辛料も使われる。ただしカレー風味ではない。味付けはいっぱんてきに穏やかであり、癖はない。これを食べているうちにあることに気が付いた。肉がない。ひょっとしたらこれは菜食主義者の料理、すなわちビーガン食を頼んでしまっていたのかもしれない。
これはパンであるが。中身の詰まったものであった。
ふわふわ感はない。
何をスープかはわからない。これも癖はなく素直に飲めた。でも全体的に注文を間違えたのか。それはヒツジや鶏の肉ものエビやカニなどの海鮮物の値段が高かったからだ。ここには値段の安い屋台物はあまりない。ケバブはあるがそれは日本でもたくさんある。本当は米料理があればよかった。気が付いたことはアラブ料理とは何なのか。タイのパタヤにもアラブ料理店はあった。しかしここでもそうだったが、アラブとトルコ、さらにイラン料理も一緒くたにされている。いわゆる中東料理という概念だ。これはたぶんイスラム料理という概念も加わり、要するに同じようなものだという認識だろう。屋台風のものがなかったというのが、少し残念だった。