鳥取砂丘の砂の美術館は2006年の改正以来、今まで14期にわたる各種の砂の芸術を展示している。
その気ごとにテーマがあり、内外のの砂芸術家を呼んで、作品の制作と展示を行っている。
こんかいのテーマは古代エジプト。
体育館風の鉄骨で組み立てられた館内に入ると、そこには古代エジプトの風景が広がっていた。
館内一帯に古代エジプトの象形が作られている。
これは紀元前13世紀のアブシンデル宮殿である。
中央の像は権力者ラムセス2世の家族のものである。
この時代はかの有名なツタンカーメン王の時代の少し後。
また旧約聖書に出てくる古代イスラエル民族を率いて出エジプトを行ったモーゼの十戒も時代とだいたい一致する。
これはなにかギリシャ風なので、紀元前後のプトレマイオス朝のクレオパトラの像か。
エジプトはこのころギリシャ人の支配下続き、その後はローマの支配となったので、次第に過去のエジプト人王朝からは離れていった。
7世紀以来のイスラム教のエジプトとは全く関係がなくなっており、遺跡も長い間放置されていた。
これは古代エジプト風だ。後ろに太陽がある。
これらのエジプト歴史は19世紀からヨーロッパ人によって発掘され、現代にもまだ続いており、新たな発掘や、ピラミッドの解明なども行われている。
この美術館は思ったより見ごたえのあるものだった。
なお今年の展示物はフランスだそうだ。
ナポレオンやエッフェル塔があるのかな。
この美術館の向こうには広大な鳥取砂丘が広がる。