５月６月は各国のグルメフェアーが花盛りだ。
大部分は土日に代々木公園で行われている。
自分はもう１５年くらい前からこのイベントに行っている。
主にそれあは５月中旬のタイフェアーである。
タイグルメもさることながら、ここの劇場公演としてタイから来日する音楽グループも楽しみである。
ちょうど同じころ週は違うがベトナムのイベントも行っている。
１０年位前の当初に一度行ったことがあった。
しかしその際に見たものは、東京近郊のベトナム料理店が参加するわけであるが、打されているメニューはベトナム麺類のフォーばかり。
３軒分くらい食べて帰ったことがあった。
これではあまり行く意味がないと感じた。
昨年３年ぶりに復活したこのベトナムフェアーに行ってみた。
そうしたらフォーにバインミーが追加されていた。
従って食べたものはフォートバイニンミー。
ベトナム料理がフォーとバインミーだけではないのはわかっているが、日本に紹介されている主なものはそれだけ。
現地に行けばもっといろいろんなものがあるだろう。
インドだってカレーだけではない。
ただ日本では店のメニューにないので食べられないだけだ。
代々木公園の会場入口はどのフェスも同じようなものだ。
中に入ると東京近郊のベトナム料理店の出店が並んでいるが、４０万人を集めるというタイフェスと比べると規模として三分の一くらいか。
しかしそれでも大きいほうだ。
一軒一軒行列をかき分けながら見てみると、最初と比べメニューがだいぶ増えたようだ。
フォーはもういいので、ベトナムサンドイッチであるバインミーを食べた。
これはフランスの植民地時代の名残である。
フランスパンの中にいろいろな具がはさんである。
肉、野菜、香辛料、ソースと中身は豊富だ。
アメリカ製のサンドイッチがそうだが、中身がなんそうになったものは、その具材を個別に食べるより、いっぺんにグサッとかみ切ったほうが様々な味と食感のコラボが出来上がり、おいしく感じる。
このバインミーは中でもスイートソースの味が際立っており、全体が薄い甘さに包まれていた。結構よかった。
今回注目したのがブンチャー。
これは初耳だった。以前にはあったような記憶はない。
珍しかったのでこれは買ったが、見かけは冷や汁うどん、ないしは冷たいつけ麺だ。
でもうどんではなく、米麺と淡口のスープからできている。
味付けはもちろんニョクマム（魚醤、ナンプラー、しょっつる）だろう。
これでメインは三種類になったが、少なくとも五種類くらいはあったほうがよい。
タイ料理も最初はバジルかけご飯、パッタイ焼きそば、カレーあたりから始まったが、今ではだいぶメニューを増やしている。
帰りのコースであるNHK前の通路。
そこでよいものを見つけた。
ベトナムの民族衣装であるアオザイ姿の女性たち。
多分モデルさんたちだと思うが、気軽に写真撮影に応じている。
アオザイ姿にはノンラーといわれるこれもベトナムの民族衣装の帽子。
これを見ると古い話だが、南ベトナム民族解放戦線（ベトコン）を思い出す。
それに国鉄の作業服のような戦闘服、ホーチミンサンダルの履物。
ベトコンスタイルはもはや伝統の民族衣装。
これらを着たことのある人はもはや７０才代。
ベトナム戦争を知っている人は今では少なくなっている。
本当の代々木公園入口のところでやっていた５０年代６０年代のアメリカンポップスやダンスの集会。
日曜日に定例会をやっているようだ。
参加者は老人が多い。
この付近は前に地下グループのパフォーマンスがその前は竹の子族などがやっていたが、規制のため全くいなくなった。
これは許可されているのだろうか。
かなり大きいスペースをとっているが、規制がないのが疑問だ。
年寄りがこのように屋外で同じ趣味の人たちと集会を持つのは非常に良いことだ。
ただ自分としては懐かしいので一瞬だが足を止めてみている。
外国人観光客も懐かしいのか見ている。
何しろ本場はアメリカだから。