酒田市みなと市場の孟宗汁 | 全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

食品スーパーが好きな私は、その土地でしか売られていないものを見つける旅に最近車でよく出かけています。現在住んでいる首都圏のスーパーでは見かけられないものを、各地のスーパーの売り場でご当地食品見つけたいと思います。

鶴岡から庄内空港を経て酒田市へ。

 

 

酒田市には何と海鮮市場、レストランらしきものが3か所もある。

 

 

実はこれは後でわかった。

 

 

その名は酒田海鮮市場、みなと市場、SAKATANTOである。

 

 

言ったという記憶がしっかりとあるのがみなと市場である。

 

 

後で地図で調べてみると酒田海鮮市場とみなと市場は隣り合っている。

 

 

記憶では両方行っているが、それは港町にはどこにでもある海産物市場であり、レストランのメニューも似たようなものばかりだった。

 

 

腹も減っていないし(数時間前にヒラボクで食べた)ただ見学だけにしようと思った。

 

 

そこでみなと市場の土産物店の通路を歩いているとき、珍しいものが目にとまった。

 

 

 

 

庄内の味覚孟宗汁の写真である。

 

 

これは郷土料理の匂いが漂っている。

 

 

地方の有名料理はたいていチェックできていたはずだが、これはまだ聞いたことがなかった。

 

 

それに孟宗という言葉も初めてだ。

 

 

何か古代中国を連想させる。

 

 

 

 

個々の商店には売り出し商品がごちゃごちゃと貼ってあるが、その中でその中で一層目にとまりやすかった。

 

 

 

 

この店では名物孟宗汁肉巻きおにぎりがセットでファーストフードとして売っていた。

 

 

両者とも初めてのものだったので、腹は減ってはいないが、多分ここでしかないものなので買ってみた。

 

 

 

 

もやっとしたあいまいな味噌汁に少し歯ごたえのある野菜系の個体物。

 

 

味は薄くそんなに癖はない。

 

 

ただ味噌汁だということだけはわかった。

 

 

 

 

食べ終わった後で、ネットで調べてみた。

 

 

そうしたらウイキペディアのこの孟宗汁が出ていた。

 

 

それを見たらこれは山形県鶴岡市、庄内地方の郷土料理でその材料は孟宗竹の子と酒粕。

 

 

岸朝子先生の食の日本地図にも鶴岡の伝統料理として書いてあった。

 

 

郷土料理百選にでもなっていれば、一般の料理店、道の駅のレストランなどでもメニューになっているが、これに入ってないとどこで食べられるのかよくわからない。

 

 

山形といえば芋煮が非常に有名であるし、庄内でも味は違うが、カスタマイズされた芋煮がある。

 

 

これに比べればちょっとネームバリューは格段に落ちる。

 

 

材料の季節性もその発展を妨げている。

 

 

孟宗竹の子はちょうど今の時期が収穫期なので、その点はタイミングがよかった。

 

 

要するにこれも日本各地どこにでもある伝統煮物料理の一種である。

 

 

 

 

一緒にセットでついていた肉巻き。

 

 

これもよくわからなかった。

 

 

この店独自のものと思っていた。

 

 

豚肉に味付けご飯がその中身であった。

 

 

この両者とも味は薄い。

 

 

今この肉巻きおにぎりを調べてみるとそれの発祥は何と宮崎県らしい。

 

 

それも最近のものだ。

 

 

それが何故山形県でという理由はわからない。

 

 

和歌山のめはり寿司(白米である)をここでたまたま売っているようなものか。

 

 

そうたいして関連性や根拠はないと思う。

 

 

ということでここではからずも郷土料理を二種類も食べることができた。

 

 

いくら探してもなかなか見つけられないものや、たまたま遭遇したものもあり、それらは全くの偶然に過ぎない。