米子市から川口市への往復の途中に、福井県三方五湖にある海上釣り堀に立ち寄ることが多い。
今までにもう30回は行った。
海上釣り堀は海上に養殖池のようないかだを張り、その中に活魚を投げ込み、それを釣るというものだ。
主に関西や中京地区に多い。
関東には少ない。
その理由は関東沿岸は砂地が多く、入江も少ないので適地が少ないということだ。
関西には志摩半島、紀伊半島、若狭湾、瀬戸内海など波があまりないところが多いうえ、養殖のタイやハマチの産地が近くにあるからだ。
冬の遅い夜明けがやってきたころ、7時ごろになってやっと始まる。
なお入場料は12000円だった。
これで釣り放題。
いけすが地続きになっているが、中には船で渡るところもある。
三方五湖は大体塩水のところが多く、そして海とは運河でしかつながっていないので、日本海の荒波は全く来ない。
太平洋側の海上釣り堀は東北東日本大震災により、このいけすが壊れ、壊滅的な被害を被った。
中に投入している魚は愛媛県や高知県で養殖した鯛やハマチである。
ここの鯛は大きい。
でもそんなに多く釣れるわけでもない。
でも大きく脂ののったおいしい鯛である。
ただ鯛には硬いうろこがあり、また骨も太いのでさばくのはかなり難儀である。
従って他人にあげても嫌がる人も多い。
逆に自分が人にあげるのもさばくのが面倒だからだ。
しかしこの鯛なら1匹が3000円はすると思う。
そして脂がのっていて、非常においしい。
この日は結局5匹釣れた。
この同じいけすに入れ食いに近い形でよく釣っている3人の集団がいた。
話す言葉や顔つきから外国人でああった。
釣りの手順も結構手馴れていた。
後で聞いたところ彼らは常連のブラジル人であった。
多分在住者だろう。
この海上釣り堀の釣果の良し悪しは、一にも二にも場所である。
魚はその習性として群れ(スクール)を作っているので、そのところにあたっていなければならない。
これは上からは見えないので、日ごろの経験と勘になる。
それと海には潮というものがあるので、それは毎日同じとは限らない。
この日はここがよかったようである。
でも自分としては5匹くらいがちょうどよい。
ハマチも欲しかったが、これは餌の関係もあり無理だった。
そして釣った後は近くにうろこ取りの業者が店を出しており、1匹200円であるが、うろこはとってもらった。
これでだいぶ楽になる。
その後は敦賀から国道8号線で関ケ原インターへ。
その途中快晴の空のもとに伊吹山がくっきりと見えた。
この付近は浅井長政や石田三成の生まれ故郷であり、また賤ケ岳の戦いや関ケ原の戦いなどの歴史の舞台でもある。