自分はどこのスーパーに行っても必ず牛乳売り場はよく見る。
何故なら牛乳には地物が多いからである。
森永、明治、雪印はどこに行ってもあるが、その他地元の牛乳業者、協同組合、が販売しているものもたくさん並んでいる。
そしてその地域名をブランド化している。
例えば北海道、岩手小岩井、那須高原、八ヶ岳高原、阿蘇高原などその他の規模の小さいものも踏めれば多数ある。
またもっと小さい規模のものも含めれば、自分の牧場だけのものも無数にある。
しかし今まで飲んできた感想としては、これらの各種牛乳は大手もの、地域ブランドもの、小規模牧場ものも含め、味等の違いがよくわからない。
牛はホルスタイン種だと思うが、わずかな違いが出るのは、業者によってではなく、乳脂肪の含有率、殺菌法など後の処理し方によるものが大きい。
つまり結局のところは値段の違いである。これは日本酒と同じだ。
やはりスーパーに置いてあるものは生産地など関係がなく、値段の高いものほどコクがあってうまい。
安い低脂肪物はコクがなく、牛乳ジュースのような感じがするので、飲まない。
200円台からは大体どこもよい。
日本の牛乳事情から、たとえ酪農家が努力して質の良い物を作っても、大手や農協に持っていくと他の農家のものとごっちゃにされてしまうからだ。
独自性を出したければ自分で販売するしかない。
ジャージー種の牛はフランスののノルマンディー半島の目と鼻の先にあるイギリス領ジャージー諸島が原産の牛だ。
自分はこのジャジー牛乳が好きだ。
非常にコクが深く乳脂肪も豊富でおいしい牛乳だ。
ただこの種類の牛は小型なので、乳のはったホルスタイン種より生産量が少なく、日本ではあまりはやらなかった。
今でも育てているところは少なく、岩手県奥中山高原、岡山県蒜山高原、阿蘇高原などがある。
中でも岡山県蒜山高原のものが有名で、県内や隣県のスーパーには普通に置いてある。
しかし値段は少し高い。
これが東京に行って高級スーパーやデパ地下に並ぶようになるとさらに高くなる。
要するに高級牛乳だ。
野辺山高原にもこれを作っている農家があるようだ。
これも値段は高いが他のものと同様においしかった。