焼きそばはB級グルメの代表格である。
B-1グランプリへの出場も自分が数えた限り、退会物も含め14品目あり、料理種別に分けた場合一番多いのではないか。
さらに焼うどんも含めれば20品目に及ぶ。
これは全参加数のからの割合で見れば、その四分の一はこうした焼きそば類が占めることになる。
さらに過去11回の大会の中で焼きそばの優勝は4種類5回(富士宮焼きそばが2回)という実績がある。
B級グルメの代表といえばラーメンなのに、B-1グランプリの実態は焼きそばのほうが断然多いのである。
多分それにはいくつかの理由がある。
それはラーメンにはスープが必要であり、テントを使った屋台形式ではラーメンは出しにくい。
また地方ラーメンはよく知られており、今更大会に出場する必要がないなどがあげられると思う。
その点焼きそばは料理の工程が簡単だ。B-1グランプリへの焼きそば類の出場には次のものがある。
北海道 北見塩焼き焼きそば 小樽あんかけ焼きそば
東北 黒石焼きそば いわてまち焼うどん 石巻焼きそば
横手焼きそば 男鹿焼きそば
関東 太田焼きそば
中部 伊那ローメン 富士宮焼きそば 亀山焼うどん
西日本 津山ホルモンうどん ひるぜん焼そば 日田焼きそば
また現在不参加でこれ以外にも有名なものには、なみえ焼そば、小倉焼うどん。
さらに焼きそばかどうか分類不能なものには、山口瓦そば、広島焼きなども名物料理として挙げてもよいと思う。
こうしてみると純粋焼き焼きそばは、東日本に多い。
四国には全くない。
自分はこの中のものはたいてい食べたことがあるが、その印象は特にこれがよいとかということはない。
ただ全体にソースが甘いというということは言える。
一応人気のあるものは富士宮焼きそば、横手焼きそば、太田焼きそばだと思うが、ソースが甘いだけで、それぞれの差はあまり感じない。
餃子もそうだが、ラーメンと比べバリュエーションの幅が狭い。
特にあの焼きそば麺の食感はどこも同じだ。
また手ごろで食べやすいということもどこも同じだ。
自分が作ってもそう変わらない。
だからいつもそのソースを買って帰る。
ラーメンならこの町に行ったらぜひとも食べたいと思うものは数あるが、焼きそばでは正直ない。
ただ九州大分県の日田焼きそばはまだ食べたことがない。
インスタント物はあるが、これは作り方がほかのものと少し違っている。
黒石スープ焼きそばは焼きそば麺の焼きそば味付けのラーメン風だった。
でもこの中では群馬県太田焼きそばが、濃厚な味付けで手が込んでそうで一番良いか。
岡山県ひるぜん焼そばも脂気のこい味で、自分の好みではあった。さすがグランプリ作品だと思った。