登利平の鳥めし弁当、日の出食堂のもつ煮と続き、高崎を通ったとき寄りたい店は、パスタ店『シャンゴ』。
その前に高崎市はイタリアンパスタの街として最近知られるようになった。
これもケンミンSHOWだ。
群馬、栃木は農業も盛んで、伝統料理もあり、東京から近いこともあって取材しやすいのかもしれない。
それに日本テレビの放送エリアでもある。
しかし群馬県自体がパスタの消費量がとりわけ多いというわけではない。
都道府県別各種の消費量のランクは、県庁所在市地といくつかの大規模自治体しか発表しないので、高崎市の名前は出てこない。
前橋市は30位以下でむしろパスタに関しては少ないようだ。
高崎市に本店のあるシャンゴは50年くらい前に創業したイタリア料理、西洋料理店の老舗であり、そのパスタ料理が特に有名だ。
高崎市民なら多分誰でも行ったことがあるだろう。
近隣に8軒の支店もある。
自分もケンミンSHOWでこのことを知ってから、2年前に行ってみた。
今回もまた行ってみようと思い、高崎市問屋町の店に行った。
しかし残念、
店は暗く、駐車場に車はない。
またやられたか。
大手ファミレスには休業日はない。
これに慣れていると、何か不便を感じてしまう。
コロナウイルス緊急事態宣言のもとで、営業時間などを変更している可能性もある。
しかしシャンゴには近くにもう一つの店がある
。ダメもとだと思ってここに行ってみた。
そうしたら何と開店している。
後でわかったが、こちらのほうが問屋町本店だった。
店長らしき人に聞けば、休業日がだぶらないようにしているとのことだった。
店の中は完全にイタリア風。時間が早いので客はそんなにいなかった。
メニューには一様のパスタ料理はそろっている。
確か前に行ったときに注文したのはベスビオというナポリタン。
このベスビオとシャンゴ風がおすすめメニューのようだ。
そして今回選んだのはアラビアータ。
アラビアータはどう見てもトマトソースのナポリタン。
ヨーロッパのレストランでもそのメニューの中には多くある。
アラビアータだからアラブ風かと思っていたが、しかしなんとなくトマトソースのナポリタンだった。
アラブとはアルファベットの表記が少し違うようで、中東民族名のアラブではなかった。
だから中東由来のものではないということだ。
イタリア語で怒り狂ったという意味らしい。
まとめて言えばとうがらし強化の激辛ナポリタンといったところか。
トマトと唐辛子という自分の好むものが二つは行っているのでこれにした。
パスタの量のサイズは値段がそう違わないのでMの200グラム。
出てきたものには驚く。皿いっぱいに入っており、食べがいがありそうだ。
量も十分だが、パスタにかかっているトマトのソースの多さ、そしてその食欲誘う鮮やかな色。
いつもよく行っている激安ファミレスとは見た目も全く違う。
しかしこれで840円というのも驚きである。
ショッピングモールのレストラン街で見かける高級そうなパスタ店なら、これでは1300円くらいはするだろう。
高崎でシャンゴが人気なのは、こうした点も付け加わっているかもしれない。
飲食店はある程度安くなければ永続的に客は来ない。
唐辛子にパルメザンチーズ、形が崩れたトマトのかたまり、そして橙色に染まった太めのパスタなどどれをとっても十分だ。
味は期待していたほど辛くないが、マイルドな辛さで、適度に酸っぱく、またトマトソースのコクもあり、多分誰も進んで食べれる味だろう。
さらに太めのパスタは噛み応えがあり、その食感を十分に味わうことができる。
味が中までよくしみている。
200グラムをいっぺんに食べることができた。
もう一皿くらいは行けそうだ。
しかし調子に乗ると血糖値がやばくなるのでやめた。
食べ物はあと少し食べたいというところでやめておくのがよい
。がつがつ精いっぱい食べると、腹の膨張感とともに後味も悪くなり、もう食べるものかという気持ちも残ってしまう。
これで店を出るのが一番良い。
この店にはまだ他のパスタメニューもたくさんある。
ボンゴレやペペロンチーノなどトマトを使わないものもあるので、次にはそれを食べてみたい。