鶏もつ煮込みをたべた同じ駅前の居酒屋で、ほうとうのメニューもあったので、ついでに食べることにした。
ほうとうについては5年くらい前に勝沼のブドウ園の中にある店で食べたことがある。
その時率直に思ったのが、これは具だくさんの大きめのうどんではないかということだった。
事実ほうとうの中身はうどんである。
埼玉県にも煮ほうとうと称するうどんがある。
群馬にもほぼ同じおっ切込みがある。
具を何にするかでいろいろとあったが、とりあえずオーソドックスなものを選んだ。
鉄鍋の中に材料を入れた状態で出てきた。
ほうとうは一般的には味噌味で、カボチャが入っていることが特色といわれている。
具沢山であることには変わりはないが、この辺りはそれぞれのアレンジでいろいろとあるだろう。
味噌煮込みうどんとは鉄鍋であることが違う。
中から麺の部分を掘り下げてみた。
やはりこの少し太く細長いということが、うどんとは違うという認識なのか。
少なくともきしめんよりかは太い。
味などは要するに味噌味のうどんなので推して知るべしだ。
ほうとうは江戸時代はおろか、弥生、平安時代にも遺跡や記録が残っているほどの超伝統物なので、日本人にとっては特に何かの違和感を感じるようなものではない。
古すぎて、あっさりしすぎということが、脂濃いものに慣れた人には違和感かもしれない。
甲府駅前には山梨郷土料理の看板を掲げた店がたくさんあるが、こういうものも見つけた。
『おざわ』冷しほうとう。
冷やし中華のほうとう版か。
多分これはどういうものかは想像できるので、次の機会にと思った。
スーパーには各種ほうとうが売っているが次の吉田うどんも相当強い。
これは両者とも山梨県の農山漁村の郷土料理に選定された伝統的なものである。